伊是名夏子氏の疑惑について気になって来た人も、まずは熱海市がどれほどバリアフリーに取り組んでいるのかを見て欲しいです。
Twitterでもスクショなどは出回っていますが、自分の目で1次資料を確認する事は非常に大切な事なので是非お願いします。
熱海市のバリアフリーへの取り組み
熱海市は人口減少や少子高齢化に苦しんでいますが、高齢者や障害者の為にバリアフリー等のユニバーサルデザインの導入を推し進めています。
・⾼齢者や障がい者の移動、交通利便性の低い地域の移動、拠点性を⾼めるための拠点内や拠点間の移動等を考慮した、鉄道、バス、タクシーが連携した総合的な公共交通体系の⾒直しを検討します。
・各鉄道駅のバリアフリー化を推進するとともに、案内板・サインの設置等において、ユニバーサルデザインの積極的な導⼊を推進します。また、駐⾞場や駐輪場の整備によるアクセス性の向上を推進します。更に、主要公共施設や観光施設等から歩⾏者が歩いてアクセスしやすい歩道ネットワークの形成を図ります。・「移動等円滑化基本構想」に基づく重点整備地区である熱海駅から市役所周辺及び海岸線等の中⼼市街地等については、「特定事業計画」に基づき、バリアフリー化を推進します。
熱海市都市計画マスタープラン81,103頁(このPDFは重いので気をつけて下さい)
利用者減少による駅の無人化、人口減少による財政悪化などの逆風もありますが、観光都市として知恵と予算を振り絞って非常に良く頑張っています。
熱海市や民間企業の努力の成果が下記のものです。
熱海市の車イスタクシーの利便性
こちらは既に現地のタクシー会社に問い合わせたジャーナリストがいたのでそちらを参照します。
同じ件で何度も問い合わせるのはタクシー会社の迷惑になってしまうので、情報の確度が落ちますが大きな問題は無いと思います。
・伊豆箱根交通:電動式の車椅子に対応している車両はあるが1台のみ。すぐに乗れる保証はない。熱海第一交通さんなら多く所有しているので、そちらに問い合わせた方が確実だと思う。
伊是名氏の言い訳破綻 タクシー会社に聞いた
・熱海泉都タクシー:電動式の車椅子のお客様が乗れる車は用意していない。
・熱海第一交通:前日の昼過ぎまでに予約をいただければ、時間通りに対応が可能。当日だと、対応車両が空いていれば乗れるが、当該車両が稼働中の場合は時間待ちになる可能性がある。
伊是名氏のブログにもあるように、通常1ヶ月前に予約をしなければならない電動車椅子対応車両を前日の昼までに予約すれば配送してくれる会社があり、しかも「車両が空いていれば」という制約付きですが当日対応も可能という至れり尽くせりっぷりです。
マスコミに電話する暇があったならこちらに電話した方がよっぽど建設的ですし、JRに対応不能と言われたなら「ダメもとでも問い合わせてみる」という行動に至るのが、問題解決能力を与えられたホモサピエンスとしては一般的な行動ではないでしょうか?
熱海市及びJR
伊是名氏は「バリアフリーって全然進んでいない、むしろ無人駅が増え後退してる」と発言していますが、むしろ無人駅になってしまったからこそバリアフリー化は進んでいます。
熱海市議会の高橋幸雄議長と川口健市議は20日、都内のJR東日本本社を訪ね、同社が検討している伊東線(来宮、伊豆多賀、網代)の無人駅化について、「住民に対して地元説明会を開催して理解を得ること」「伊東線各駅のバリアフリー化を推進すること」を要望した。
熱海ネット新聞 【社会】来宮、伊豆多賀、網代の無人駅化問題、JR東日本に「住民への説明会」を要望
2015年3月のJR伊東線の駅無人化に伴い、JR東日本が網代駅で進めてきたエレベーター設置工事が完了し、4月1日の始発列車から供用を開始した。バリアフリー対策事業の一環で11人乗りの車椅子対応型。地元の川口健市議と勝俣孝明衆院議員が自民党党本部、JR東日本、国土交通省に要望し、2年かけて供用にこぎ着けた。
熱海ネット新聞 【市政】JR伊東線、網代駅にエレベーター 4月1日から供用開始
総整備費は2億400万円。国、JR、市がおよそ3分の1ずつ負担し、熱海市は6000万円。川口市議は「地元の皆さんや観光客の要望に応えることができた。日本一の温泉観光地を目指す熱海市に駅のバリアフリーは不可欠。年間約40万人の参拝客が訪れる来宮神社がある来宮駅や伊豆多賀駅への設置も必要で、利便性向上に役立てたい」と話した。
ご覧の通り6年前から熱海市や地元住民は動いていて、4年前には無人駅に莫大な費用をかけてエレベーターを設置しています。
国、自民党、JR、熱海市は1日の利用者数922人という、とても採算の取れない無人駅にエレベーターを設置するくらい頑張っています。
1次ソースを発見できていませんが、来宮駅もバリアフリー化が決定して近々実現されるという情報もあります。(ソースを知っている方は情報提供お願いします)
予算の都合もありペースは遅いですが、着実にバリアフリー化が進んでいるのは明白で疑いようのない事実です。
おまけ
こちらは市は違うものの、同じ伊東線の駅でバリアフリーが決定した時の議員さんのツイートです。
熱海駅バス
バリアフリー化の済んでいる熱海駅で降りても来宮神社へは問題なくいけます。
来宮神社へアクセスするには先述のタクシー以外にバスも2本通っていて、1時間に3便ほど運航しています。
車椅子をご利用の方が乗降される際には、バス停で一時停車し、運転手がスロープを出して対応しますが、バス停によりスロープが出せない場所もございますので、予めバス会社にお問合せください。
あたみニュース 路線バス
残念ながらノンステップバスは導入されていませんが、車椅子の利用者にもスロープで対応しています。
来宮駅の構内図を見て「下りなら階段なしなのかな、と思い、行ってから考えようとなりました。」とかいう安易な考えの持ち主なら「来宮神社なら参拝者も多いしバス停も大丈夫だろう、行ってから考えよう」でバスを利用しても良かったのではないでしょうか?
お金や時間の事をとやかく言う暇があるなら、熱海駅に行ってバスに乗るという選択が最適解です。
来宮神社
来宮神社は公式HPでアクセス方法を公開しています。
書かれているバスの時刻表も貼っておきますので確認してみて下さい。
来宮神社もバリアフリーに対応していて、エレベーターが設置されているようです。
しかしバリアフリーにした事により、景観を損ねるといった弊害も出ているみたいです。
熱海市の総評
ご覧になって頂ければよくわかったと思いますが、熱海市は非常に努力しています。
観光都市という事もあり、ユニバーサルデザインは標準よりも進んでいると言っても過言ではないでしょう。
伊是名夏子氏の疑惑
Twitter上でも囁かれていますが、伊是名夏子氏にはある疑惑が浮上しています。
先述の通り、2017年には1日の利用者数922人の網代駅にエレベーターが設置されていて、来宮駅(利用者1133人)と伊豆多賀駅(615人)もバリアフリー化される予定です。
日本一の温泉観光地を目指す熱海市に駅のバリアフリーは不可欠。年間約40万人の参拝客が訪れる来宮神社がある来宮駅や伊豆多賀駅への設置も必要で、利便性向上に役立てたい」と話した。
熱海ネット新聞 【市政】JR伊東線、網代駅にエレベーター 4月1日から供用開始
来宮駅や伊豆多賀駅がバリアフリー化された際に「私が過去にこんな活動をしたおかげで、利用者の少ない無人駅もバリアフリー化が実現しました!」と宣伝し、熱海市や地元議員、国やJRなどの努力を自分の手柄として掠め取ろうという魂胆なのではないか?
という疑惑です。
こちらの疑惑は憶測の域を出ませんが、十分あり得ると思われます。
2015年にはバリアフリー化の運動は始まっていて、2017年に1つの駅で実現している。
この事をしっかりと覚えておきたいものです。
もしよろしければこちらの記事も見ていって下さい。