前回に続き、広報動画「自衛隊の ソレ、誤解ですから!」 Vol.2の嘘を暴いていきます。
なお、見出しの下の画像は、上に埋め込んだ動画が出典となっております。
誤解⑦ 長期休暇とか取れなさそう
部隊にもよりますが、GWやお盆、年末年始などは、土日や祝日の並びが良ければ15連休くらいの長期休暇になる事も珍しくはありません。
機関などで2曹くらいの階級で管理者側のポストに就けば、業務の都合がつけばかなり自由に休みは取れます。
しかし、下っ端は他の隊員との兼ね合い等で自由度はかなり下がり、営内者は残留があるため休暇の途中で営内に帰ってこなくてはならないので、長期休暇の全期間を休む事は出来ません。
誤解⑧ 既卒者ってムリ?
前職が学生でも社会人でもニートでも、入隊試験さえパスできれば自衛隊に入る事が出来ます。
大卒で一般幹部候補生として入隊すれば1年後に3尉、院卒なら2尉になる事が出来ます。
詳細はこちらの記事をご覧下さい。
誤解⑨ 先輩、怖そう
人や部隊の雰囲気などによります。
しかし大抵の場合は、怖い役割担当と、優しくする担当などの役割分担がありますので、怖い先輩は居ると思った方が無難です。
誤解⑩ 給料低そう
額面だけ見れば悪い方とは言いませんが、その分拘束がキツいです。
記事を見て頂ければわかりますが、制限が多く、日常の拘束時間も長くなっています。
具体的な金額が知りたい場合は、防衛省の職員の給与等に関する法律の一番下の部分に俸給表がありますのでご覧下さい。(HTMLですが非常に長文なのでWi-Fi推奨です)
給料を仕事の我慢代という見方をした時に、割に合うかと言われると合わないと言い切れます。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
誤解⑪ ママの人とか居なさそう
これには嘘はありません。産休や育休の制度はちゃんとあります。
寧ろ、マタハラなどは一般企業より少ないと言っても過言では無いと思います。
しかし、動画内の「託児所あります」は嘘です。
各種災害派遣などの緊急時に、子供を預ける場所や時間が無いまま出勤しなければならない場合のみ、隊員の子供用の託児所が開設されます。
普段から使える訳ではないので注意が必要です。
自衛隊の産休関連の休暇制度についてはこちらを参照してください。
誤解⑫ 訓練についていけなさそう
通常の後方職種部隊なら入隊後からしっかり鍛えていれば、ついていけない程厳しい訓練は殆どありません。
女性隊員は、男性並みに体力がある場合を除き、普通科、機甲科、野戦特科、施設科等の特に体力が求められる職場に配属されませんが、男性なら訓練についていけるようになるまで鍛えられます。
連日、課業外や土日などを使って先輩と一緒にアツいトレーニングを経て、立派な兵士に鍛えあげられる事間違いなしです。
最後に
ナンバリングは今の所この動画で終わりのようですが、新たに追加されたらこちらの記事も追加していこうと思います。
覚悟を決めて自衛隊に入るなら止めませんが、このような広報に騙されて入隊してしまう方を一人でも減らす為に、私は記事を書いています。
微力ながら皆様のお役に立てれば幸いです。
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