ここでは11月29日のColabo記者会見の発言内容を書き起こししています。
基本的にフィラーや言い間違いは削っていますが、僅かでも指示詞の疑いがある場合は残してあります。(フィラー:演説中の「えー」とか「あのー」とか内容に関係ない発言の事)
何度聞いても聞き取れなかった言葉は**で置き換えています。聞き取れた方や間違いがありましたら教えて頂けますと幸いです。また、質疑応答の稲葉副代表の指名発言はカットしております。
Twitterなどで話題になった単語等が出た発言者の横に該当する単語を表記しました。
話題のところだけ確認したい人は見出しからどうぞ。
Colaboから削除要請などがあれば記事は即削除致します。
COLABO提訴記者会見
司会:稲葉隆久
それでは時間になりましたので、ただいまより記者会見を開始したいと思います。Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見をこれより始めます。私は本日司会を務めます、一般社団法人Colaboの副代表、稲葉隆久です。どうぞ宜しくお願い致します。
現在、Colaboや代表仁藤に対してSNSやインターネット上での膨大なデマや中傷、嫌がらせが発生しています。利用者の女性たちも恐怖を感じ、活動自体も存続を危ぶまれる程の状況となっています。
この度、提訴する事に致しました。
今日は代表の仁藤や理事、そして弁護団から現在の状況や提訴について、今後の方針についてお話しできたらと思っております。会見後半では質疑応答の時間も設けております。最初にColaboの活動を簡単に紹介致します。
Colaboは2011年から虐待や性搾取の被害に遭うなどした10代を中心とした女性を支える活動を行っています。相談や役所への同行、食事や物品の提供に加え、一時シェルターや中長期シェルターの運営、少女達と繋がるためのアウトリーチ活動などを行っている団体です。活動についてはお手元の資料をご覧頂ければと思います。
それではまず初めに弁護団の神原弁護士より、今回の提訴について説明致します。
神原弁護士
どうも皆さんお疲れさまでした。お疲れ様です。弁護士の神原です。今ご紹介有りました通り、Colaboと仁藤さんに対して非常に深刻なサイバーハラスメント、オンラインハラスメントが加えられております。我々弁護団としてはこのデマを流している代表的な人物1名に対し、本日提訴致しました。その人物に対してColaboについては550万円、仁藤さん個人についても550万円、合計1100万円の損害賠償、及びデマ記事の削除、謝罪広告、そのような判決を求める訴訟であります。
皆さん今行われている事は、我々サイバーハラスメント、オンラインハラスメントであるというふうに考えております。その手段、手口というのは本当にこのColabo、仁藤さんに対して荒唐無稽なデマを垂れ流し、もう毎日大量のデマを垂れ流し、その信用を傷付けていくとそういう内容の物であります。
例えばですね、彼らこんな事言ってるんですね。「仁藤さんらがやってるのは生活保護ビジネスだ」あるいは「生活保護不正受給だ」こんな事言ってる訳ですね。あるいは「女性を3人タコ部屋に押し込めて、タコ部屋ですよ、タコ部屋に押し込め、そこで生活保護を受給させ、毎日、一人から毎月6万5千円取っているんだ」これ本当に荒唐無稽でしょ?こういうデマを垂れ流している訳です。彼らは。
で、じゃあなんでそういう風に言えるのか。まぁ僕も記事見てみましたけども。
ColaboのFacebookを見ると、女性が月々必要なお金は14万円だという風になんかちょっとこうホワイトボードに書いてる。と。あ、彼らはそのね14万っていうのは生活保護なんですねと。なんでそう言えんの?こんな中身なんですよ?
ホワイトボードに自分が必要な月に必要なのは14万円だ。だから生活保護だ。あるいはColaboのこれもFacebookにそこのね、シェアハウスの女性たちが合宿でね、雑魚寝してました。この写真を見て「これタコ部屋じゃねーか。そこに3人住んでんだ」これちょっと考えれば本当にすぐわかるようなとんでもないデマの積み上げなんですね。こんなデマに基いてしかもただそれがこう毎日、毎日のように大量に流れるのようなもんなので、よくわからないですみんな。なんとなくなんか不正やってんじゃないか。そういう雰囲気作りがなされちゃってると。そんな事なんです。ほんとにね、こんな荒唐無稽なデマで他人の信用を傷付けていくと、絶対許せない事だというふうに我々は考えています。
私はね、サイバーハラスメントだと申し上げましたが、あのサイバーハラスメントっていうのはその典型な、サイバーハラスメントの典型っていうのは、まぁ所謂リベンジポルノですよアメリカだとね。リベンジポルノ。で、これはまぁ、本件はリベンジポルノでは無いけれどもここは本質は同じだというふうに思っていて。要するに女性差別ですねこれはね。ミソジミー。要するに女性の権利の為に立ち上がった仁藤さんが要するに気に入らない。で仁藤さんのColaboの信用を貶めて活動を潰していく、そういう動機だと。実際彼はねこんな事言ってるんですよ。「萌え絵を燃やすのをやめたら手を止めてやる」とかね「萌え絵を燃やすのやめたら許してやる」みたいな事言ってる訳でしょ?これはもう要するにフェミニストに対する反発ですよね。こういう中身で攻撃が初めに来た。私はそういう風に見てます。で、我々はこういう攻撃は断じて許さない。断固として戦うというのが今日の会見の主旨であります。彼らに対するこれは我々の回答であると、いう風に今日ここで申し上げたいと思っております。
で、あの、一応今訴状をお配りしましたが、まぁ後で詳しくご覧くださ、私が喋ったような内容が書いてあります。ただ、デマもこれだけじゃないんです。もう毎日膨大なんですよ。であのこのデマの分析については隣に座ってる太田弁護士の方がかなり詳しくやってもらって、それはまた別の資料にありますのでご覧ください。とりあえず私からは以上です。
司会:稲葉隆久
ありがとうございます。それでは次に弁護団の太田弁護士より、嫌がらせや脅迫の詳細と分析について説明致します。
太田弁護士
えっと、弁護士の太田啓子です。お手元にあります2つの資料ですね。このColabo及び仁藤夢乃さんに対する誹謗中傷等についてという38ページの文章。それからそれを要約したものになるんですが、このパワーポイントのスライドをお手元に置いて頂けますでしょうか。
この38ページの資料を読んで頂ければ今大量にネットに流れている誹謗中傷が悉く根拠のない悪質な名誉棄損も含むデマであるという事をお分かりいただけると思うんですが、何分にもとても量が多いんですね。量が多いから数字もこれからお話ししますが、全くこのデマに触れた事が無い人がいきなり見てもチンプンカンプンかと思いますので、パワーポイントで10分間でちょっとプレゼンしたいと思います。
まずですね、誹謗中傷の流している中心人物がTwitterアカウントの名前で言うと暇空茜というんですけれども、東京都在住の男性です。このサイバーハラスメントは3つの媒体を使って毎日のようにされているんですね。TwitterとそれからnoteとYouTubeです。
あれ?ちょっと飛ばしちゃいましたかね。あ、良いのか。Twitter、note、YouTube、ちょっとこれスライドの順番がなんか違うかな…まぁいいや。
で、えっとこのデマの種類は本当にいっぱいあるんですけれども、デマの種類はこの分厚い方の資料の5ページにQ1~Q17という形で、流れているデマをなるべく網羅的にやりました。
ですが、1番典型的に本当にひどいと思っていますのは、また今回提訴をした件に関わりますのは、Colaboは若年女性に生活保護を不正受給させて、そしてシェアハウスというタコ部屋に押し込んで1つの部屋に3人で住まわせるような事を**(聞き取れず)させて、そしてその生活保護費から家賃を徴収し、そしてその女性達を無給でColaboの仕事させたりというふうな貧困ビジネスをしているとか、後は仁藤さんの政治活動に彼女と動員している。といった虚偽の事実を何度も繰り返し拡散しています。
で、まぁTwitterで連日のようにザックリ概数を言うと1日に10回程度は毎日という事をこの3ヶ月くらいは繰り返していると思います。こっちにも書いたんですが、ツイートは削除をされる物もあるので、我々も保存しきれてない物がある可能性もありますが、特に激化した9月以降の物を拾っても900くらいはあると思うんですね。仁藤さんとColaboに言及したものがです。全てが違法とは限りません。でも、悉く誹謗であったり揶揄であったりするし、違法レベルも複数含まれています。それがTwitter。
そして、noteとYouTubeでは、noteで多少まとまった文章を書いてそれを台本にしてYouTubeで配信をするというようなパターンです。
これも、増えてきたのは9月以降で、だからまぁほぼ3ヶ月間。で、約30本ですよ。ですから3日に1回はnoteを書き、YouTubeを流すと、言うような事がなされている訳です。
具体的な内容としては、まぁ例えばこれはそのYouTubeの画面をスクショした画面?ですけれども、ここ字幕がありますね。Colaboは10代の女の子をタコ部屋に住まわせ、生活保護を受給させて、毎月一人65000円を徴収しています。そして、この暇空茜の撒くデマの特徴なんですけれども、ColaboのFacebookやInstagramで色々Colaboの活動を紹介する写真をのっけたりとか、活動報告を乗っけてるんですがそれを引用するんですね。で、公式のColabo が言ってるんだからほらホントじゃん~?みたいな事をやる訳です。ですが、例えば今写っている女性が3人お布団に座っている写真ですけども、これを…これはColaboのFacebookの写真なんですが、これをもって暇空茜は「日常的にこういう風に狭い一部屋に3人が押し込められているんだよ。ほらタコ部屋でしょ?」って風に言うんですけれども、引用しているFacebookの投稿を見ればこれは大晦日の年越し合宿、お泊り会なんですね。しかもこれは1時シェルターであって、普段シェルターで使っている所に仲良くなった子たちがお泊り合宿をしていると、そういう楽しい風景として流した物をわざと文脈を変えて、あたかも事実であるかのように断言して流すと、いうようなのが、そういうデマのパターンばっかりなんですね。
なのでその、でもデマをこう…あの読んでいくと、1つのデマの中に複数のデマが積み重なっていてデマにデマが重なり、そのデマの根拠がこれだよっていうふうに書いてることが、よく読むとそのデマの根拠にさえなってないみたいなメチャクチャな物ばっかりなので、いかにそれがデマであるかって説明が、出来るんですが物凄く時間と言葉がいるという特徴があります。それをあえてガッツリやったのがこの39ページの資料ですので、是非お読みください。
そして、これがですね。でも暇空茜だけの問題ではないと思っています。で、このYouTubeのコメント欄ですね。物凄いデタラメなのに例えばその1次資料を見ればデタラメだとわかるのに、あるいは彼の話だけを聞いてもホントかな?って普通に考えればわかるはずなのに、でも何万回も視聴されて高評価され、多くの賛同コメントが付くわけです。
中には本当かわかりませんけども「この団体を前に応援していた自分が悲しいよ」みたいな、「Colaboのことを応援していたはずなんだけどもちょっとなんか幻滅したわ」みたいなコメントもついたりするわけですね。で、そういう風に多くの人が高評価し、フォロワーも増える訳ですね。で、あのYouTubeのライブ配信っていうのは投げ銭機能っていうのがあって、お金を視聴者が投げ銭出来るんですよね。それが結構な金額入ってるようにも見えます。お金目当てではないんだと思いますけれども、どうもとてもお金がある人みたいなんですね被告っていうのは。ですけれども、そういう風にデマをやればやるほど面白がられていいねがいっぱいつく、拡散されるという事で、どんどんエスカレートしている。だからエスカレートさせている側の問題も我々問いたいと考えています。で、こういうことは要するに女性叩きが数字を稼げる社会の風潮があるという事なんですよね。
実は暇空茜とまた別の件で違う被告を提訴しております。提訴した相手はですね、よろずニュースというネットニュースなんですけども、これ運営してるのは神戸新聞社のニュースサイトです。
で神戸新聞社はデイリーニュース、デイリースポーツ社に運営を委託しているという事ですのでその2社を相手に提訴しておりますけれども、これどういう事かと申しますと、安倍元総理が亡くなられた時に仁藤さんが右にあるようなツイートをしたんですね。
読み上げますと「暴力を許さず抵抗する活動を私も続けているが、今回のような事件が起こりうる社会を作ってきたのはまさに安倍政治であって、自民党政権ではないか。敵を作り、排他主義で、都合の悪いことは隠して口封じをし、それを苦にして自死した人がいても自身の暴力性に向き合わなかったことはなくならない。」と、まぁこれ安倍政権に対する批判な訳です。
で、このツイートをですね指してよろずニュースがこういう見出しでニュースを配信したんです。「活動家・仁藤夢乃氏、安倍氏は〝自業自得〟と主張」でも仁藤さんのツイートにはどこにも自業自得という文言はありません。でも、こういう風にこう引用マークを付けて仁藤さんがそのように言ったかのように読めますよね。で、これをよろず側は要約であると、仁藤さんのツイートをこっちはそういう風に理解しましたのでという風に言うんですが、要約でしょうかこれは。
おかしいし、これは仁藤さんの写真をバーンと出して、目を引くようなやり方をする。ネットでPVを稼ぐ方法だと私は思いますし、何でこれがPVを稼げるんだろうか、なんかあの女性差別に怒っている女性の活動家が自業自得って言ってるよという風に面白がりたい、そういう女性を叩きたいって目当てが始めにあってそれに合うようにデマを作るという事が前から実は起きていて、前から提訴しようと思っていて準備をしていた所、暇空茜の件も酷くなってきたので、じゃあって事で併せてやってる訳なんですけれども。
ちょっと暇空茜の件に戻りますけれども、こんな感じですね。本当に妄想に妄想を重ねて、その妄想の根拠も根拠じゃないという支離滅裂なんですが、でも物凄く拡散されるんです。で、特徴としてはさっきも言いましたけどもこんな感じでColaboの活動報告とか、Colabo本当に誠実にいろんな事を寄付してくれる人に報告しようと思ってかなり数字とかも写真も載っけてるんですよね。
それをこう逆手に取るじゃないですけれども、引用してそれがこうあたかも真実味を帯びるようにまぁ、雑に見れば見えるんでしょうね。で、そういう風にその写真や画像から読み取れない事を事実であると、断定するという風な事をやってます。
で、一体動機が何なのか我々もわかりません。ハッキリ言うと。彼本人が書いている事、例えばこういう風な事で、全部ジョークであるとか、でもう訴えても**(聞き取れず)すとか書いてますし、あとその仁藤さんが萌えキャラ温泉むすめっていう企画を批判の…まぁ一つのあの企画を批判した事がきっかけと書いてますけども、それにしては時期もおかしいのでちょっとよくわかりません。あの、もう娯楽としてやってるんじゃないかという風に思います。
量ですけども、これは分厚いのにも書きましたけども、今年の7月12日からに限ってますが、ほんとに多くなったのは9月からなんですね。この数ですので、本当に多いですし、それに便乗して同じような事を書いたりする人もいっぱいいる訳ですね。
YouTubeの再生リストっていうのをわざわざ仁藤さんの名前を冠した再生リストも作っていたりするんです。それが34本ある。非表示があるんですが、YouTubeのは9月以降の増加傾向が顕著かと思うんですけれども、あとはnoteですね。Noteもやっぱり9月以降に物凄く増えていて、これを台本にして動画配信をすると。
で、これによる現実の被害です。もちろんオンラインで書かれるだけでもとても苦痛ですけれども、リアルな社会でも酷い実害があって、例えば1番左の画像はこれはTwitterのいわゆる検索の欄に仁藤って書くと「仁藤夢乃 逮捕」「仁藤夢乃 不正」っていうふうなサジェストが出てくるんです。
どういうアルゴリズムかわかりませんけれどもそういう風な事を仁藤って書いたら出てくるわけですよね。これをこう色々こう、性搾取とか性被害に遭ってColaboに助けを求めてみようかなと思ってる若い女性が仁藤って検索したらこういう画面が出てくるわけですね。Colaboに繋がって良いのかどうか迷ってしまったり、怖いなと思ってしまったり、そうやって女性に必要なサポートを届けられなくなる現実の被害が生じていると思いますし、またもっとわかりやすいのは真ん中ですけれども、これはColaboのバスカフェに無料で、好意でお弁当を提供してくれた方がいたんですけれども、その人の名前がわかるようなSNS投稿を暇空茜がnoteで引用しているんですね。
それはColaboが今日は何とかさんのお弁当ですよという風に書いて、その何とかさんというのを特定してそこにも誹謗中傷が行ったらしいんです。そこで申し訳ないけど今後のお弁当の応援は厳しいです。と、こうやってColaboの事業に現実な影響がある。
しかもさらに酷いのは、バスカフェのバスが器物損壊ですけれども、刃物のような物で傷付けられるという風な被害までありました。これは10月の18日に気付いた話なんですけれども、1ヶ月前の9月の6日にはこっちのほうに詳しく書いてありますけれども、9月6日に暇空茜はTwitterでColaboのバスカフェで使うバスの駐車場の場所を特定する情報を流しているんです。
写真を流して、そこにはグーグルマップのURLまで添付されてあったんですね。今は消せてますけども。ですが、誰がその情報を彼に伝えたかわかりませんけれども、同じように面白がってる人がいっぱいいるという話なんじゃないかと思います。後2分で終わりにしますけども。
まとめますと、いっぱい被害ありますけれども、やっぱり今Colaboに繋がってる女性たちもとても不安があるでしょうし、今後支援が必要な女性たちが繋がりにくくなってしまう懸念がある。
もうColaboの事業の継続自体をやめさせようと、潰そうとしてるとしか思えない。そして現に今本当に危険があると思います。支援者とか賛同者の方にも別にColaboを疑うつもり無かったけども、もしかしたらこれだけ大量にデマがあると少しくらいは本当なんじゃないかっていう風にやっぱり人間の心理って思ってしまうんですよね。
でも、これ見てわかるように、一片の、一片の**(聞き取れず)もありません。そういう事をこれだけ悪意を持ってできる事が、出来てしまうというのは非常に本当に寒々しくなりますし、やっぱりこれは女性差別とか性搾取に声をあげる事への強いバッシングです。
これは今回に始まったばっかりの話じゃなくって、お手元の資料の配布書の3を見て頂くと分かると思うんです。Colaboは前から本当に酷い被害に遭っています。殺害予告もレイプ予告もあるし、いっぱいある。だから、そういう事の土壌の中で今回の件も起きているんだと、いう風に言えると思います。以上です。
司会:稲葉隆久
ありがとうございます。次に弁護団の角田弁護士よりお話し致します。
角田弁護士 (AVは性的虐待の娯楽発言)
はい、角田です。私もこの話を聞いて、最初何のことかよくわからなかったんですけど、つまり私SNSとかそういう世界と無縁の人間で全く知らなかったんですけれども、仁藤さんから話を聞いて、その後今太田さんが説明しましたように非常に詳しく誹謗中傷の内容を分析しているのを見せて貰ったんですね。そして見て本当にびっくりして呆れたという事なんです。でも呆れてばっかりも居られないので、ただ怒りを物凄く、久しぶりに本当に私怒りを覚えた事はないっていうくらい怒っています。
それで、今太田さんがですね、説明の中でこれをやってる人はね、娯楽のようにしてるんじゃないかと、自分自身がね。という事を言われたでしょう。それを聞いて私ふっと思い当たったんですけども。アダルトビデオというのはですね、まさに女性を性的に虐待してですね、そのことを娯楽にしてる類の物なんですね。なんか私そこに共通点があるんではないかなという事を思いました。
それから、これはもちろん表面的にはColaboと仁藤さんを攻撃してるものなんですけど、でもやってることはですね、それに留まらないと、それ以上の事を狙ってるんだろうと思います。今太田さんは言われましたけども、女性差別に対して声上げる女は許さないというのが1番中心的なメッセージではないかというふうに私思ってるんですね。
そして、これからColaboに繋がりたい人とか、あるいはColaboの支援を待ってる若い女の人達に対する非常に直接的な攻撃であるという風に私は思います。そして、これですからですね、女性に対する暴力そのものなんです。言葉かもしれないんですけれども、これは女性に対する暴力そのものであって、そしてそれは直接のターゲットになってる仁藤さんやColaboだけじゃなくって、たくさんの女性達がですね、ターゲットにされてるし、それから支援を求めている女性達が支援を得られなくなると、そんなとんでもない事がもう起きてしまっているんじゃないかという風に思うんですね。
11月25日はたまたま国連の女性に対する暴力をやめさせようという、そういう世界的な動きの日だったと思うんですね。で、その直後なんですけどそこで国の内外では女性に対する暴力をどんな形の物であれ絶対に許さないと、そしてそれは根絶するんだと、そういう事をみんなで誓い合ってる訳なんですね。で、その時に日本ではこんな事が起きてるという事は、私達はきちんと知らないといけないと思いますし、それから本来ならですね仁藤さんとColaboのやってる事業っていうのは個人がやる話じゃ無いんですよね。今、もちろん都からね。経済的に支援受けてますけれども、本来これは誰がやるべき仕事なのか、やるべき人がやらないから仁藤さんがやってる訳じゃないですか。Colaboがやってる訳じゃないですか。にもかかわらずそれをですね、とにかくもう面白おかしく不正の上に不正を重ねてですね、もてあそんでいるという事、そして女の人達の生きる力を削ごうとしている。これは私は絶対に許せないという風に思ってます。絶対に勝たなければいけない裁判だと思ってますし、それから裁判だけではなくってですね。社会の皆さんの本当に大きな支援が必要なそういう出来事だという風に思っています。
で、直接ターゲットとなって人だけじゃなくって、この社会にいる若い女性だけじゃなくって、女性達全員がですね、この攻撃に晒されてるんだという風に私は感じてますし、私自身も非常に怖い思いをしております。そういう社会を許してはいけないという事で、みんなで力を合わせて戦っていく、絶対に勝つと、そういう決意を私はしております。以上です。
司会:稲葉隆久
ありがとうございます。次に理事よりお話し致します。斎藤理事お願い致します。
理事:齋藤 百合子
はい、Colaboの理事をしております斎藤と申します。
私は、望む世界は誰もが安心して生きられる社会を望んでいます。だけれどもそういう社会じゃないから、これおかしいとか、これ嫌だっていう風に声を上げ、その声を拾って行き場が無い、生きづらい女の子たちが快く過ごせるようになってきたのがColaboです。そして、大きな人々の支援があって今まで続いてきました。
しかしながら私今回ホームページの問い合わせメールをチェックしたんですけれども、まぁ本当に殺害予告とかレイプ予告とか、そういったものがあるのを見てもう本当にこれを見ただけで怖くなってしまう。もう仁藤さんもどれだけ怖かったかと思います。で、そこにいるスタッフも怖かっただろうし、仁藤さんを頼ってくる女の子達もとっても怖かったと思います。
しかしながら、こういうあの、まぁ今回は暇空茜に対する訴訟ですけれども、先程角田先生がおっしゃったように、これは女性に対する暴力で、これって今に起きた事じゃなくて、百数十年前にヨーロッパで女性が「参政権欲しい」って言った時にも、やっぱりこういうバックラッシュはありました。
日本でも66年前に売春防止法が出来た時にも、やはり市川房枝さんが命の危険を感じる程の中傷があったという風にも書かれています。そして、この66年目にして今年は困難な問題を抱える女性への支援に関する法律というのが5月に成立致しました。仁藤さんもこれに深く関わっています。
こうした少しずつ女性の権利が認められようとするこの社会に、やっぱり「そういう生意気な女達をやっつけてやろう」そういう悪意が覗いているように見えて仕方ありません。
ですので、これは今回Colabo、仁藤さんに対する中傷とオンラインハラスメント、もうオンラインハラスメントの域を超えて危害を加えていますし、また命の危険にも晒されています。活動が無くなるかもしれないという危険にも晒されています。
もう本当にこれは女性に対する、また社会的に価値のある仕事をしてきた人達に対する暴力です。これはやっぱり許せないという風に思っています。私の話はこれで終わります。ありがとうございます。
司会:稲葉隆久
ありがとうございます。次に細金理事お願い致します。
理事:細金和子 (女性達全員への攻撃発言)
Colaboの理事の細金と申します。今日はお忙しい中お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。Colaboは虐待や性虐待を受けて安全な場所がこの世界に一つも無いという、そういう少女達に繋がって、命と尊厳を守る活動をしてきました。
今回のこの一連の事態でColaboに繋がってなんとか生き延びてきた頑張っていこうと思っている少女達や、助けを求めたい、なんとか、なんとかこの状態から抜け出したいと思ってる少女達がColaboに繋がれなくなる、その事を1番心配しています。本当に居ても立っても居られない思いです。
この活動は少女の頃、同じような経験をしてきた仁藤さんが本当に一人で始めた、渋谷の街をさまよう女の子達に声をかけるという所から、手弁当で始めた活動なんです。
そして、そういう少女達に助けが必要なんだっていう事を知った方々が、本当にたくさんの善意をお寄せいただいて、もうColaboの活動っていうのは本当にそういう善意の塊みたいな事で続けてこられたものだと思って、私もその事を聞いた時に、あぁ、日本の国はまだ捨てたものじゃないなって本当に思ったんですね。
一人一人が少女達の為にと心を寄せて下さる民間の女性を始めとして、色々な方達が「そういう実態があったんですか」っていう事を知らしめてくださる中で、この活動が続いてきました。そういう意味では、この被害は人々の善意に対する攻撃でもあるという風に思っています。
そしてこうした処女(少女)達に出向いていく活動を仁藤さんが続けてきてくれたことで、国が「わぁ~!こういう少女達に、また若年の女性達に手を差し伸べる事が無かったんだ。これは今まで手を差し伸べられなかった分野なんだ」っていう事を気付き始めた訳ですね。
そして、施策化され、若年被害女性等支援事業が生まれたんです。国や自治体が、少女達を助けようっていう事にようやく一歩を踏み出した。そういう意味では、本当に女性への暴力に対して行政も何かをしなきゃいけないという事になるちょうど入口のこの時期、そういう時にこの攻撃が起きているという事を、私はもう本当に大変な事だと感じています。
Colabo は元々多くの善意に支えられて自力でこの活動をしてきましたから、もちろん今後もそのように続けていけるんですけれど、やっぱりこの問題が政策課題として取り上げられて全国に広がっていくっていう事はやっぱりとっても大事な事なので、Colaboはそれを広めていくという意味で、活動の一部を国の補助事業によって、一つのモデルを示すという事で、こういう事が出来るよっていう事を全国に広げていきたいっていう事で、この事業に協力してる訳です。
ですから、この間の攻撃は少女達の現状をなんとかしたい、何とか助けなければいけないという一歩を踏み出した行政に対する攻撃でもあると思っています。
私は、行政と民間団体の共同という事が今回の女性支援の新法にも盛り込まれましたから、それは女性支援の、先程斎藤百合子さんがおっしゃいましたように、困難な問題を抱える女性への支援に対する法律によって、これは超党派の議員立法で、国会で超党派で成立致しましたから、ここからやっぱり女性達への支援、女性達への福祉という事がこれから始まっていく、2024年の施行から始まっていく。こういう時期でもありますから、やはりこれは女性達への攻撃、女性達全員への攻撃だという風に私は思っております。
仁藤さんは本当にこうやって痛めつけられてきた少女達の存在をまた否定されるんじゃないかっていうこの事態に、仁藤さん自身も痛みながら、危険に晒されながら、でもこの活動をやめる訳にはいかないという決意を新たにして踏ん張っていってくれますから、私達も何とかここで、この女性達全員、もう角田さんがおっしゃったようにです、女性達全員に対するこの攻撃を何とか跳ね返して、この活動を全国どこででも、どの団体も続けていけるように、始める事も出来るように、というそこを目指していきたいと思っております。
皆様のご理解とお支えをいただいて、何とか少女達の命と尊厳を守るという事をご一緒にしていければと思っております。今日は本当にどうもありがとうございました。
司会:稲葉隆久
ありがとうございます。次に弁護団からもお話し致します。中川弁護士、お願いします。
中川弁護士
弁護団の弁護士の中川と申します。私はこれまでのお話に付け加えて、誹謗中傷を安易に拡散する事の問題についてお話ししたいと思います。
そもそも、本件について暇空茜が大変酷いデマを流し続けているという事はもちろん1番大きな問題ですけれども、そのデマを安易に拡散してしまう人がいるからこそ、またその拡散を信じてしまう人がいて、デマがどんどん拡散されてしまうという悪循環が生じてしまう訳です。
生活保護不正受給してるとか、タコ部屋貧困ビジネスとか、詐欺だ横領だ犯罪確定だと、そんな間違いだったら一種の冤罪事件になるようなお話をそもそも安易に拡散してはならないんですよ。
確たる根拠があって、初めて言えるお話です。しかも、本件で私が強く問題だと思うのは、本件について弁護士、公認会計士、行政法研究者といった専門家が暇空茜を応援してしまっている。暇空茜の権威付けになってしまっているという状況が発生しています。
そもそも、本来この件弁護士の目から見れば、本件は安易な決めつけ、確たる根拠がない名誉棄損、誹謗中傷である事はすぐにわかるお話です。それにもかかわらず、全然内容を確認しないで安易にColaboが何か不正しているというかのように決めつけている。これはもう弁護士としては失格です。残念ながらそのような弁護士などがいても、安易に誹謗中傷の拡散に加担しないようにご注意いただきたいと思います。
なおですけれども、現在は誹謗中傷をリツイートで、安易に拡散した人でも、不法行為に該当する事が有りますので、くれぐれもご注意ください。
司会:稲葉隆久
堀弁護士お願い致します。
堀弁護士
弁護士の堀でございます。手短に申し上げますと、まずこの件でColaboの方だいぶ前から様々な非難、誹謗中傷あるいは中には特に悪気の無い問題提起とか疑問も含めて色々な形でインターネット、SNS取り上げられてきた訳ですが、なぜもっと早くすぐに対応できなかったのかとか、説明できなかったのか、ちゃんと説明すれば済むじゃないかみたいな意見もかなりネット上に見受けられます。
ただ、この点につきましてはSNSなどで拡散する場合、そもそも何が言われてるのか、どういう批難、攻撃から一般的な疑問に至るまで様々なものがあり、これは把握する事自体が特にColaboに少人数であるボランティア的な方も集まってやってる団体にとっては非常な負担であるという点があります。例えば、大企業ですと広報部門とか内部監理部門などがありますので、ある意味専念してそういう問題点をチェックしてすぐに社内の手続きに従ってデータ集めて対応するっていう事も出来るかと思いますけれども、Colaboのような少人数でやって、ある意味世の中の困った人を助ける為に少人数でやってるような団体にとっては、まず色々とネット上で攻撃されてる事はわかってるけれども、じゃあ何が論点なのか、何答えれば解決できるのかという事を整理して把握する事自体が非常に重大な負担になっているという事をご理解頂きたいと思います。
特に例えばインターネット上で多分悪気も無く「領収書1枚出せば済む話じゃないか」みたいに言う方もいらっしゃいますけれども、当然ながら1枚で済む話じゃありませんで、当然膨大な量の物っていうのを扱っておりますし、しかも中には個人情報とか様々な特にColaboというその活動の特性から言って関係者をどうしても明かしたくないそういう特殊事情もございます。
そういう中で、1枚だけ出せばいいじゃないかと、そういう事安易に言う事がどれほど実態とかけ離れていると、そういう点についてもご理解頂ければと思います。以上です。
司会:稲葉隆久
永田弁護士お願いします。
永田弁護士
はい、弁護士の永田です。法的な問題点、今まで色々と話しもありましたところです。
まぁ、私から簡潔に申しますけれども、やはりフェイクという事が非常に問題であるという事を社会の中でも十分確認されてきていて、対策が必要であるという事は概ね皆さん受け入れられてるところであると思っています。
それこそ、法務省の方では今年の5月に公益社団法人の**(聞き取れず)検討会という所で、有識者検討会を組んで、インターネット上の誹謗中傷に対する法的問題についてのとりまとめというものをしており、国としてもそういったインターネット上の中傷というものに対して、本腰を入れて取り組まなければならないという時代が既に来ている、と言っても良いと思います。
それに対して、やはりネット社会というのは先程話もありました通り、非常に強い拡散力があって、個人の発言、何の根拠もない物がまことしやかに真実のように受け取られかねないという危険性が有ります。それによって今まさにColaboであっては女性という弱い立場にいる人が社会から排除されようとしている、という事に繋がっている、そういったネットの拡散力をもって、弱い立場の人をどんどんと排除していこうという流れが今のネット社会の中、日本社会の中では本当はフェイクは止めなきゃいけないにもかかわらず、なぜかそっちの方では生き残ってしまっている。という事が見て取れるかと思います。
しかも、今回の件はそれこそ貧困とか若年っていう弱い立場、複数の弱い立場の属性を持ち合わせている女性であり、貧困していて若年で、という複数の弱い立場を重ね合わせていて、より酷いより辛い立場、より苦しい中でもがいている人という事になる訳で、そこに対して手を差し伸べている人をこのように排除していく事は、次はまさに例えば貧困だけ、貧困の人も排除していく、例えば性的マイノリティの人も排除していく、次はあの人を排除していく、排除の連鎖が止まらない。そういった社会になっていきかねないと思っています。
まさに今この裁判を通じてネット社会の中での排除というものにその流れを止めて、弱い人に優しい社会を作っていく、そういった事に頑張って協力していきたいなと思っています。以上です。
司会:稲葉隆久
ありがとうございます。次にですね、Colaboと繋がる女性達の声をご紹介したいと思います。
記者の皆様には、お手元に利用者の声、スタッフの声をまとめた資料を配布しております。
いくつか抜粋して紹介をしてまいります。
【省略】
他にも沢山の女性達からメッセージが寄せられています。お配りした資料には活動を共にするスタッフの声や、本日立ち上がった支える会の方達からのメッセージもまとめています。是非ご覧頂ければと思います。
ここで、代表の仁藤よりご挨拶させて頂きます。
代表:仁藤夢乃
皆さま、本日はお集まりいただき本当にありがとうございます。
私達Colaboは2011年に、私が学生だった時に活動を始めました。私自身も10代の頃は家が安心して過ごせる場所では無くて、夜の街を彷徨う、そういう生活を送っていました。そういう時に街で声をかけてくるのは、手を差し伸べようとする人では無くて性売買や性搾取に斡旋する業者、またいくらでどう?ホテルいかない?とか声をかけてくる買春者、本当にこの人達しかいなかったんですね。
今でもそういう現状は残念ながら変わっていません。今でも私達が出会う少女達は家にいられない時、街やSNSで性搾取を目的とする人達に声をかけられて被害に遭っている、そういう状況を変えたいという思いでColaboの活動を始めました。
Colaboの活動は当事者たちが、自分達に必要だったこと、ご飯が食べられる事だったり、寝るところがあったり、暮らせるところがあったり、そういう事を当事者達で、自分達で形にしてきた、それが私た【編集でカットされている】
年々酷くなっております。中でも、最近バスカフェ私達が10代の少女達に夜の街で安心して過ごせる場を作ろうと始めたバスカフェで使用しているピンクのバスが切り付けられたこと、このバスです。
これは本当に私たちにとって、とっても怖かったですし、深く傷付きました。このバスは皆さんが思うようなただのバスでは無くて私達にとってはこれまで女の子達と作り上げてきた、出会った少女達と作り上げてきた安心、安全な関係性や空間、これを壊してやる、そういうメッセージだという風に感じました。
私達の身体、私自身の身体が切り付けられたかのようなそういう痛みを深く感じましたし、恐怖も感じています。そんな中でもですね、私達Colaboと繋がる10代の少女達や当事者の女性達も、今本当に不安や怒りとか悲しみとか、傷付きも感じながらそれでもやっぱりこの活動、こういう関係性、こういう場所を守っていきたいと、声をあげています。
私もそういうみんなの存在に励まされて今日皆さんにこういう被害を受けてるんだっていう事、この現状をお伝えしたいと思いました。
私達は、これからも性暴力や性搾取の無い社会に向けて活動を続けていきたいと思っておりますし、少女達や女性達にとっての安心安全な空間や関係性、これを守っていきたいと考えています。
どうか皆さんにその為に支えて頂きたいですし、ご理解とご協力をお願いしたいと思います。本日はありがとうございました。
質疑応答
司会:稲葉隆久
それではこれからですね、質疑応答を行いたいと思います。
質問がある方は挙手をして頂きですね、示されたらマイクの本数もあるもんですから、前に出てきていただいて、ご質問をお願い致します。
その際、お名前とご所属を最初にご紹介いただいた上でご質問をお願い致します。
なお、今回の会見の主旨と異なる質問はお受けできませんのでご了承ください。
それでは質問がある方いらっしゃいますでしょうか。
東京新聞:望月記者
東京新聞の望月と申します。
ちょっと訴状を見てざっといくつか、弁護士の先生でも仁藤さんでも答えれる物なんですが、現在この暇空茜という方の特定がどの程度出来ているのか、個人名出せないにしてもどういう職業とか、何歳くらいの人かっていう辺りを教えて頂きたいのと、あとこれほどの被害が出ていて、今動画とかは削除されていないという状況なのか。(神原弁護士頷く) あっそうなんですか。
それから、刑事告発のようなものは手続き的にできないのかっていう、まぁあの民事で戦ってる事すごく多いんですけど、内容を聞くにつけ、刑事的にも戦えるものじゃないのかなという風に素人目には見えてしまうんですけど、そこらへんはどういった状況かというのを教えて下さい。
あ、あと、暇空さんとの直接的な面識は夢乃さん自体は無い?(頷く)あっ…
神原弁護士
はい、弁護団の方からお答えします。
まず、本人の特定、これは出来てます。住所もガッチリ掴んでます。それから、プロフィールはちょっとこれ見てみて下さいな。もう全部自分で公開してます。大体大まかな年齢だとか、まぁ40代くらいなのかな?概ねの年齢だとか、それから今働いてるのかどうか知りませんけど、経歴だとかね、それも全部インターネットに出てますので、本人もあんまり隠すつもりは無さそうです。
まぁ、実業家だったのかな?そんな感じのイメージを持ってます。
それからなんだっけ?刑事か。これはもう我々としてはあらゆる法的手段を取ると考えていますので、当然それは視野に入ってきていると申し上げたいと思います。
後なんだっけ?削除か。削除はしてないですね。削除も今回裁判の中で請求してるという事です。
望月記者
YouTube会社とかに言っても消してもらえない?
神原弁護士
それもまぁ今後ですね。今はまだ何もしてないです。
望月記者
それから、警察に相談はされて…まだ警察とのやり取りは
神原弁護士
警察はまだこれから
望月記者
これからですね、はい。
神奈川新聞:柏尾記者
すいません、神奈川新聞の柏尾と申しますけれども、刑事告訴の件なんですけれども、大体どういった罪状で、どういった感じでいつぐらいやるっていう目途みたいなのは今のところあるんでしょうか。
神原弁護士
えっとね、今とりあえず民事の方起こした段階なので、刑事については全くまだこれからと、いう感じで、スケジュール等もまだ決まっておりません。
ご承知の通りで、刑事で受理させるまでが長い、ハードル高いので、ガッチリやるなら準備して確実にいけるという内容で皆さんにご報告したいという風に思っております。
柏尾記者
はい。あと仁藤さんになんですけれども、色々誹謗中傷が日々酷い中なんですが、実際に暮らしてる少女達とかですね、そういう人達が怖い目にあうとか、そういう人達に直接何か声がかけられるとかそういう被害みたいなのはありますか?
代表:仁藤夢乃
はい、ありがとうございます。
そうですね、私達はこれまでにも明確にその攻撃を目的としている人かわからないけれども、SNS上で何かすごく攻撃的な事を書かれたり、デマを書かれたりした時に、例えばその夜の街で開催しているバスカフェの前に何かそういうジロジロと見ている人がずっと行き来をしてこっちを見てくるとか、遠目から写真を撮られるとか、そういう事は経験をしています。
あと現在ですね、私の自宅を特定してその前まで来たような事を投稿する人もいたりして、そういうものもあったり、少女達目にしていますので、いつか自分達が守ってきたそのColaboのシェルターや、自分達の暮らしてる場所がバレてしまうのではないかという恐れを本当に感じていると思います。
なので、今はColaboで暮らしている若い10代の少女達も、私の事も励まそうとして「頑張っていこうね」とか「負けないで行こうね」って言ってくれているんです。だけどこれが長い影響、いつ誰がどんな攻撃をしてくるかわからない、このバスを切り付けられたことによっても本当は深く傷付いているんですね。だからこの影響が長くなってくればくるほど、その女の子達の心身の安心感や信頼感、そういうものにも影響してくる、そういう攻撃だと思っています。
柏尾記者
はい、ありがとうございます。
東京新聞:佐藤記者
東京新聞の佐藤です。
今回はネット空間での攻撃について問われている訳なんですけれども、暇空さんが今回対象なのでそうかもしれませんけれども、その他にですね、バスカフェのバスが切り付けられたというようなリアルな被害、例えば仁藤さんは一応こう補助事業でお金が出ていると、その公のところに対してですね、攻撃というか妨害めいた行いとか、そういった事は無いんでしょうか。要するにお金を出させないようにするとかですね、そういった攻撃は無いんでしょうか。
神原弁護士
お金を出すなとは言ってないけど、監査請求だとかなんか色んな、なんせね、色んな事やってきてます、あちらは。あの、うん。
仁藤夢乃
そうですね、私達が今東京都から補助金や委託事業を受けて活動してる部分が、活動の中で一部あります。そういう所に対して、まぁ嫌がらせや攻撃を目的としたと思われるその情報開示請求や監査請求、これは東京都に対して行われている物ですけど、がもう次々とあるようです。
なので、そういう事が有ると、都としても何が言われてるのか恐らく考えて、何を返答したらいいのかっていう事の為に、Colaboに対して「この状況について確認したい」とか「これってどういう事になってるのか」っていうような問い合わせも結構連日あるような感じです。
正直Colaboの事務局もですね、もうその対応だけでも本当に大変、もう時間が取られるし、大変でそういう事で活動の力をね、削いでいくみたいな事も効果があるなっていう事をすごく実感しながらやってるんですが、そういう事でかなり「Colaboに関してこんな事書かれてるけどどうなんだ」とかっていう、そういう電話がかかったりという事は行政の方も対応している所だという風に思っています。
なので、ある意味今は市民の方々もこの活動の必要性をとても理解して下さって、こういう事業必要だよねっていう事で東京都や行政もこの事業に取り組んでますけど、こういう攻撃にこの若年女性の性搾取の問題をやると遭うのかって事を、恐らく行政の方々も今実感してるところではないかという風に思っております。
太田弁護士
都の委託事業を受けている関係で、情報公開請求とか監査請求をしている方がいてというか暇空茜さんしている訳ですけども、もちろんそれは市民としての正当な権利行使な訳ですね。
ですけれども、それで開示された公文書を例えばnoteにバーっと出して、もちろん出しても、それももちろん違法ではありません。違法ではないんだけれども、恣意的な切り取りをしたような掲示の、公開方法をしたりする訳です。例えば非常に単純な計算ミス、その式自体が答えとあってないみたいな事が、まぁ団体の運営してれば誰でもたまにはやってしまうような軽微なミスですよ。
しかもそれを出して都から指摘されて、修正して出し直して問題なく終わってるような話について、修正前と修正後と両方とも多分開示されたんでしょう。
修正前の間違ってる方だけをアップして「wwww」「計算間違いwwww」「こんな杜撰なんだ」みたいなふうに、印象操作に使うような材料に情報公開で得た資料がされていると。
でもこれなんでかこう、まぁ言ってみれば合法的な嫌がらせであると思います。違法ではないですよね。でも、濫用目的が明らかだし、行政職員の方も本当に大変だと思ってまして、都の担当者の方は、都の若年被害女性等支援事業の担当者の何とかさんっていう風に、やっぱり名前が公表されていて、まぁ公務員として公務やってる人はそこそこあり得る訳ですけれども、対行政暴力っていう側面も正直あると思います。
令和3年度からですよね。この本格的な…(仁藤氏頷く)都がせっかくそういう風に本腰を入れて始めたらば、こういう嫌がらせに遭うんだっていう事を、今も都も実感してると思いますけれども、それでこう大変だからちょっと程々にしようかなってなってはならないし、そういう事を狙ってまさに合法的にできる事を駆使してやっていると、そして彼は自分自身の自伝的な物をnoteに書いてますから、我々もプロフィールというか、多少知ってるんですが、偏差値は高い方なんですね。それで、そういう事をある意味面白がってやっていると、言うところがあるかと思います。
神原弁護士 (リーガルハラスメント発言)
あのね、えっとね、リーガルハラスメントっていうね、言葉があって、要するに合法的な嫌がらせなんですよ、これはね。
で、僕ら弁護士に対してはすぐ、すぐ懲戒請求してくるでしょ?ね?で「いやそりゃ懲戒請求国民の権利じゃねーか」なんだけど。じゃあ彼らが例えば「行政の透明性を高めたい」とかね、そんな事の目的でやってますかと、いう事でしょ?別に市民オンブズマンでも何でもないのにね。
市民オンブズマンとかそういう人達がやってるならまだわかりますよ。そうじゃなくて、まぁあるけども、まぁ、要するに嫌がらせ目的でね、しかもその自分で入手した物を全部ネットに公開するとかね。こんなのは制度の濫用ですよ明らかに。そういう風に僕は考えています。
仁藤夢乃
すみません、これに関連して、ある自治体がですね、情報開示請求によってColaboが、いつどんなところからきた女の子をどういう理由で保護したのかっていう事が書かれたような資料も開示してしまったっていう事が有りました。
これには本当に女の子達も怖い気持ちでいますし、私達もなんて事になってしまったんだっていう風にかなりショックでした。そういう事がこれまで多分こうした攻撃もここまで酷い物はもしかしたら無かったのかもしれないので、行政の方も慣れてない部分もあったのかもしれないですけれど、これからColaboのような活動が全国に広がっていく、そういう今段階で、こうした攻撃で女の子達、出会う少女達の状況が虐待や性搾取から逃れてきてる訳ですよね。
その子達がどういう状況でどこから来たとか、そういう事がくれぐれも外に出ないように、そして団体のスタッフや体制面、そうした安全面も行政の方には守って頂けるようにお願いしたいと思っています。
毎日新聞:宇田川記者
毎日新聞の宇田川と申します。今日はありがとうございます。
3点確認させて頂きたいんですけれども、今回提訴された内容についてなんですけど、具体的には様々な中傷がある中で、ブログアカウントを元にした動画の2つの内容っていう理解で良いのか、という事を確認させて頂きたいのと、様々ある中で特にひどい内容というお話があったと思うんですけども、これを選んだ理由を伺わせてください。
もう1点は拡散した側の責任も問いたいってお話があったと思うんですけども、その拡散した側の不法行為を問うていく、今後ですねお考えがあるのかっていう事と、あともう1点だけ提訴の内容とは別なんですけど、バスの切り付けに関しては刑事的な何か対応は考えられているのか、3点お伺いさせて頂けますでしょうか。
神原弁護士
まず、選んだ理由ですが、何度も申し上げた通り、膨大に有るので全部は出来ないですハッキリ言って。だからどれか選ぶしかないと。という事で今回は代表的なデマを選ばせて頂いたと。他がそうでもないっていう意味では全然なくてね。1番代表的な生活保護不正受給、こういった代表的な物をまず選ばせて頂いた。
ただ、今後も他のデマについても精査しつつね、やっていくと。要するにハッキリ言えば我々の手続きっていうか、手間の問題だけなんですよ。別に他がデマじゃないっつってる訳じゃないので、必要な物はどんどんやってくと、いう風に考えてます。
それから拡散ね、これについてはもうすでに裁判例で確立していて、デマについて、デマのツイートをさらに拡散した物についても、これも責任を問われると、裁判例はもう既に確立してますので、これに基いてやると。あといいねについても、最近は伊藤詩織さんの判決でも出てますので、これについてもやっていくという風に考えてます。
バスの切り付けについては既に被害届は提出してると、後は警察待ちという感じですね。
フリーランス:安田 浩一記者
フリーランスの安田浩一と申します。宜しくお願いします。あの、今の話に関連してなんですが、被告の暇空茜さん以外に被告が例えば増えるという可能性はあるという事でしょうか。(神原弁護士頷く)
と言いますのも、かなりプレイヤー多いですよね。つまり、単純にネットに書き込むだけでは無くて、動画を作成する、そこに影響を与えるあるいは拡散する、それぞれの役割分担があって、プレイヤーの数は相当多いように見受けられるんですが、今後被告の数がこの案件で増えていく可能性が有るのか無いのかっていう事をちょっとお伺いできたらと思いました。
もう1点が監査請求の話、東京都にされた監査請求で、個人情報の問題、例えば仁藤さんの住所、あるいはシェアハウスとかシェルターの住所、そうした物まで開示されるのかどうか、あるいは開示される可能性が有るのであれば、それを未然に防ぐ事は可能なのか、既に要請をしてるのか、といった事をお伺いしたいと思ました。
太田弁護士
被告が増える可能性はあります。今本当に暇空茜の中でも特に悪質な物の内の一つを、とりあえずバッと我々の手間が何とか追いついた範囲でやったというにすぎませんので、これはもう提訴可能な物の極々1部にすぎません。
やろうと思ったら多分、ネットの海を探せば多分いっぱいあるんだと思います。その内優先順位を考えて、デマの拡散を抑える為には、これとこれとこの人この人この人かなとか、考え中ではあります。
この人以外にもやりたい人はいます。それから、監査請求とかによってやっぱりそのシェルターの場所、セキュリティーは、これはもう1番やっぱり気になるところなんですよね。でも…(仁藤氏と相談)
仁藤夢乃
そこは流石に行政も考えてくれてはいるというふうに思っていますが、ただ何が出るのかっていうのは私達には事前にはわからないっていうような仕組みですよね。私も初めてやられて経験をしていますから。本当に不安で怖いっていう事は女の子達も毎度思っています。
Colaboと繋がる女性を、少女達のメッセージの中にも、行政に自分達の居場所が知られるだけだって怖いのに、それが第3者に知られるかもしれないって事はもっと怖いから守って欲しいというようなメッセージを寄せている子もいて、本当にそうだなっていう風に思います。
様々傷付けられてきた中で、やっと自分達の場所を、正直親や性売買の業者から身を隠して、今までの繋がりと関わりを断って生活せざるを得ない、そういう状況でやっと地域で暮らしてる。そういう子達もたくさんいる中で、なのでそこはぜひどうか守って欲しいと思っていますが、シェルターの場所とか、個人名とか、外に出てない情報については行政も今のところは大体は守ってくれてるという所と、東京都なんかはかなり配慮してくださってます。
ただ、一部の自治体では、なになに県から家出の子が来てどうだったとか、そういう事が出てしまったっていう事も現状起きてしまっているという所です。
AFP通信:オザキ記者(記者名の裏取れないのでカタカナ表記)
AFP通信のオザキと申します。弁護団の方に1点伺いたいんですけれども、暇空さん以外にネット上でデマを拡散している人達とか、あるいはこれまで殺害予告とかレイプ予告等があったという事ですけれども、そういった人達のバックグラウンドというか、どういったモチベーションで彼らはそういった事をしてるのかというのを、なんらか考えてる部分があれば教えて下さいという事と、あと仁藤さんに1点なんですが、会見の中で「女性稼ぎ(叩き)が数字を稼げる社会の風潮がある」という弁護…先生の言葉があったんですけれども、これはどうしてなのかという事を、もし仁藤さんが考える部分があれば、何か日本社会とか、ネット社会の側面みたいなものがこう反映されてるところがあるのかどうか、その辺りもし意見があれば教えて下さい。以上です。
太田弁護士
デマの拡散に興じている人達のプロファイリング的な所ですよね。私達ももちろん興味があるところではあるんですけれども、ハッキリはわからないですね。アカウントだけでは性別もわからない訳ですけど、でも傾向としては男性が多いでしょうね。
その仁藤さんやColaboに対するデマ以外に、どんな事をこの人のタイムラインでつぶやいているのかなぁ?という事を見たりしますけれども、やっぱりとてもアンチフェミニズム的な、まぁどうしてそんな鬱憤があるのかわかりませんけれども、自分の色んな鬱憤を女性叩きでスカッとしたいと、そういう風な、スカッとするエンタメコンテンツとして女性叩きを娯楽にしてるような現象っていうのは以前からSNS上で見られていると思いますし、私も結構個人的に被害が有る事もあるんでそういう現象、興味があってみてはいるんですけれども、前からいるよねと、女性差別だよね、っていう風に思っております。
神原弁護士
あ、ちょっと良いですか。
あの、僕元々どっちかって言えば在日コリアに対するヘイトスピーチ問題とかそっちをどちらかと言えば多く扱っている方なんですが、これ非常に構造が似てて、ようするに差別、差別まぁ在日外国人差別、それから女性差別。差別を娯楽として楽しむ、いう所から出発して、最終的にはヘイトクライムの方にね、いくと。いう構造が僕はちょっと弁護士なんでそういう事まで正確には分析できませんけど、非常に似てるなぁと、いう風に思います。
まずネットの中でお互いに差別を楽しんでいると。段々段々それが高じてきて、現実の世界に例えば実際にバスをナイフで切りつける、いう所まで来ちゃってるなと。
ヘイトスピーチ在日コリアに関してはね、ずっとヘイトスピーチがなされていて、最終的には放火、ウトロってところで去年放火事件まで起きてますけれども、だんだんそれに似てきてるなと。だから差別が段々エスカレートしてきてるの今。
だから、どっかで止めないと似たような事になって来るんじゃないかなという風に僕は感じてます。
仁藤夢乃
はい、私はですね、これまで活動してきて特に攻撃が強まる時っていうのは、やはり当事者達が性搾取や性売買の実態について声をあげた時が、特に攻撃が酷くなっていたっていう事が有ります。
最初がその2014年のJKビジネスについて実態を告発しました。その頃はまだそういう事が有るって事も問題視されていない時期で、出会った被害者の女性達と一緒に声をあげたんです。
その後それを外国人記者クラブで、海外に向けて発信するとか、国連が問題視をして調査にくるとか、そうした海外からの批判っていうのが集まる、視線が集まる、そういう時に私達の活動が何か不正があるんじゃないかとか、なんか信憑性が無いかのように見せる為のデマのような物っていうのは、これまでも繰り返されてきました。
その後は、児童買春の実態を伝える私達は買われた展っていう企画っていうのを2016年から行っていまして、そのように性搾取の被害を出会った少女達が伝える、当事者たちが語る、そういう時にも被害は増しますし、今回はこの暇空茜がどのような理由でやったのかっていうのはよくわからないですけど、一応SNS上では温泉むすめという、少女を性的に消費するようなそういうキャラクターがありまして、それを私が批判したら変わったんですよね一部、そうした問題のあるような表現が。
そういう事が有った時にも、かなり皆さんのお手元にお配りした嫌がらせのデータの資料には送りつけの被害がいくらあったかっていう事が有りましたが、それが増えてるのはそうした物を私が批判して、それによって社会の側がそうだよねと思って、そうやって内容が変わるとか、そうした影響を及ぼした時っていうのは、かなり攻撃は強まってきました。
今も女性支援法が出来まして、私も今会議のメンバーとして意見を言ったりする立場にいるんですけど、こういう時にはこれまでにも酷くなってきたっていう事で、やっぱりその私達が性搾取の実態を当事者たちが声をあげて伝える、そういう事が力を持ったっていうか、皆さんが耳を傾けようとした時に、こういう事が起こるなぁっていう実感はあります。
やはり声をあげるそういう私達の存在に対しての攻撃かなぁというふうに思っていますが、活動しているとですね、世界の同じような活動をしてる方と交流もあるんですけど、こんな酷い目に遭ってるのは恐らく日本だけです。なので、そういう海外の活動家と交流すると皆さん涙を流して励ましてくれるんですよ、こんな目に遭ってるのって夢乃さんって。
だけど日本にいるとなんかもう痛みも感じなくなっちゃうくらいこれが日常で、私は今回この裁判する事になるまで、まぁ「またか」くらいな感じで、正直思ってしまってました。
でも、実際にそのバスの切り付けがあって、本当にこれはただSNS上で起きてる事ではない。これはもうヘイトクライムまで発展してて、本当に活動を、いや私達の生活に関わるそういう危機なんだっていう事を自覚して、今回提訴致しました。
朝日新聞:加茂?記者(カノウと聞こえるが朝日新聞にいない)
すいません、朝日新聞の加茂と申します。
伺いたいのが、暇空茜の特定に繋がったのはどういうルートからなのか?っていう所と、ちょっとややこしくて理解が追い付いていないんですけれども、補助金の不正受給っていうのがどんなデマなのかっていうのを改めて教えて頂いて良いですか。
太田弁護士
普通にもちろん合法的な方法で暇空茜を特定しました。弁護士は色んな手段持ってますもんですから。
公金の不正受給というデマに関してなんですけれども、38ページあるこれ(資料)の内の、6…5ページの下の方から、Q1~Q17までありますけれども、公金不正受給関係は主にはQ1~Q7辺りまでなんですね。
特にQ1が生活保護不正受給でタコ部屋でという事を書いてますけども、彼が言ってるデマの中に例えば7ページご覧いただくと、7ページの真ん中辺に暇空茜のnoteから抜粋したものがありますけれども、Colaboが公式に上げた写真によると、タコ部屋みたいな部屋に3人住んでて、その3人の家計簿を見ると収入が14~16万と高すぎて生活保護と一致、生活保護は不正に受給させながら、不正にバイトも裏でお駄賃貰ってColabo手伝いしてる。月に65000円ヤサ代を徴収してる。っていうのがあるんですが、全部嘘なんですよ。
これだけ嘘を詰め込んでるから、ちょっとすぐにわからないっていうのはもっともだと思います。すぐにわからない物をこれで38ページ解説したとっても大変だったんですけれども、そういうふうに1個1個がなんかあまりに嘘過ぎて訳が分からない。
それを嘘オン嘘で重ねていって、とにかく貶める為の結論ありきで、それに繋げるためのこじつけを作っているので、本当に訳が分からないんですが、初めて見た時にわかるように頑張って書きましたので是非読んで欲しいんですけれども、あと他にももっともらしく言って、結構そのお気にで言ってるのは医療費のキックバック、これはQ4ですね。それからタイヤの関連費用。
この医療費のキックバックってのもホントにおかしいんですけれども、連携して協力してくださっている産婦人科医の方が無料プロジェクトっていうのをやっていて、女性達が自己負担が無いようにピルとかね、やってくれているんだけども、なんかこう、そういうふうに支援受けてるくせに行政にも医療費を請求していて、2重受給とか、でもそれは別々の診療に対する別々のお金だから、どこも一つも不正はないんです。
あと例えばタイヤの不正っていうのもやたらとバスったりするんですけど、タイヤっていうのはQ5なんですけれども、何かって言いますと、情報公開請求によって暇空茜さんは過去の都に提出している、要は予算と決算を出す訳ですね。年度初めに事業計画書出して、終わったら実施状況報告出す訳ですけれども、毎年のようにタイヤに関する費用を都に、予算に計上してるんです。
それはColaboの事業では車が物凄く大事で、長距離走行するので、タイヤがすごく痛んで交換が要るかもしれないからってんで予算に計上する訳ですね。
でも結果的には使わなければ、使わないだけの話なんだけれども、Colaboのバスカフェで使ってるバスの写真を詳細に見て、年式を特定するとかいう人がいるんです。
この人は2014年から付きまとってる古参のストーカーなんですけれども「毎年毎年都にタイヤの予算請求をしておきながら、実は買ってないじゃねーかこいつら」と「2014年からずーっと同じタイヤ使ってやがる」みたいな事を、見つけたぜーっていう感じで面白おかしく書いている。でも実際にはバス以外の車ある訳だし、という解釈すればそれだけの脱力するような稚拙な話なんです。
そういう稚拙で、でもとっても悪意に満ちているデマが何とか網羅しただけで17ある。というような、で、ほんとにあの、ほら、デマもこうホントにこう全く手が込んでなんかなくって、この写真みてそう言えないじゃんって事を、そうであるかのように断言する。でもそれを実際はこうなんだよって事をデマがデマである説明をするには物凄い時間がかかるんですよね。
前提事実として、Colaboがこういう会計やってて、こういう事が有ってって事を正確にわかって始めてわかる。 実際弁護団も、結構理解に時間がとってもかかりました。何度も聞き直してやっとわかって、だから疑っては無いけども、よくわからないっていうとこから我々は始めた訳です。
でも、そこに乗じて悪意がある人はColaboはなんか胡散臭い事やってるよね、良い事やってるフリしてさって思いたい人達が材料を得て、だと思い込んで、面白おかしく攻撃に興じている。楽しんでいるんですね。許せないと思います。
NHK:小林記者
NHKの小林と申します。今解説頂いた不正受給のデマですとか、報告書で活動実態が無いですとか、そういったデマに対して、実際に行政の方から何か指摘があったりとか、そういう事は全く無いって事で良いのかっていう事と、逆に今回のを受けて、何かその改善しなさいみたいな事言われた事も無いっていう事で良いのかっていうところが1点と、あともう一つはこういった9月以降の誹謗中傷、デマを受けて、活動に支障が出ている事はないか。例えばバスカフェの場所変えなきゃいけないですとか、女の子に対してアウトリーチできる回数が減ったですとか、なんかそういった実体的な被害というか、影響っていう所がもしあったら教えて頂けますでしょうか。
後、細かい所ですが、バスの切り付けの被害届が出た日がわかったら教えて頂きたいです。以上です。
【弁護団審議中】28秒
太田弁護士
ええっと、監査の関係は今まさに都がやっている所なので、ちょっと詳細はすいません、控えさせていただきます。もうColaboとしては当然聞かれた事には誠実に答えると。色々と必要な証票なんかもあるので、聞かれれば全部教えるという事を、都に対しての手続きですからね。やってる最中でございます。
活動の支障…なんかある?
仁藤夢乃
アウトリーチの回数とかは、指導受ける内容では…
太田弁護士
そうです、あの、監査請求をしている人、まぁ暇空茜さんな訳ですけど、都に対して「Colaboがすごいサボっているのに都が監督してねーだろ」みたいな事を要は言いたい訳です。
それに関連するQは25ページのあたりですね。25ページのQ11です。
特に盛んに言われてるのがですね、25ページのQ11バスカフェの回数が都の業務委託仕様書の内容を満たしてないという事を盛んに何度もTwitterでもブログでもYouTubeでもって感じなんですけども、都の業務委託仕様書っていうのを多分情報公開請求で手に入れられてるんだと思うんですね、別にみられても問題ない物ではありますけども、そこに都からの事業委託でアウトリーチ支援っていうのがある訳ですね。いわば、公的支援等に繋がっていない女性達を繋げる事ですけれども、それが25ページに書いたような事が仕様書に書いてあって、原則週に1回程度と書いてあるんです。
でこれ、バスカフェだけでは無くて、バスカフェも含み、相談所の設置とかも含みなんですけども、バスカフェの開催回数をですね。いちいちそれも彼は活動報告書から引っ張ってきて「バスカフェ週に1回やってねーじゃねーか」と「都がやれと言ってる回数をやってない」と、例えばここにね「約束した仕事の6割しか納品しなかったのに毎年増額して都が依頼し続けてるんですね、こんなの会社員だったら横領を疑われるじゃないですか」と、もうとても稚拙なんですけども、バスカフェを週に1回やるなんて事は書いて無いのに、そういうふうにだから、都もまぁやっぱり監査請求者が答えなきゃいけないとこあるでしょうから、ある程度は監査請求者の質問に答えるような事はやっぱり聞いてくるんだと思いますよ。何聞かれても困らないですけれども。そういう感じだよね?(仁藤氏頷く)
中川弁護士
すいません、先程の1個前の質問とも関連するような事になるのですけれども、この件でちょっと最初の方でもお話あったと思うんですが、相手方の暇空茜という人物が出している情報っていうのは、例えば情報開示請求をやって、それで開示された資料をその全部を例えばみんなで考える為に、全部をネット上にアップするとかいう訳ではなくって、その一部だけをアップロードしたりとかいう事を、頻繁に繰り返しているんですよ。
だから、これは結局専門家の目から見たらそんな一部だけの資料を出されても判断しようがない。資料っていうのは全部見て、そのうえで判断する物であって、一部だけ出されたってどうにもならないっていうのがハッキリ言って専門家の見方だと思うんですね、それがその一部だけ出されるとかえって頭が混乱する所があるんです。
先程ちょっと弁護団がデマがデマである事の説明をする事が難しい、っていうお話をしたと思うんですけれども、これはそもそも資料の一部しか出されていない物を、これはそもそも何の資料なのかみたいな事を考えなければいけない、そこから話がスタートしてしまう。という事になるので、まずデマが、まぁまぁそもそもね、暇空茜が言っている事の意味っていうのが、意味を取るのがすごい難しいんですよ。note記事見て頂ければわかるんですけど、真面目な論文みたいな感じで書いて無くって、すごく話が分かり辛いんですね。
それをまず理解するのが、ちゃんと理解するのが実は難しくって、次にそれをちゃんとデマであるという事を説明する事が難しいと、いう意味でございます。
なので、あの~…もう怪しいっていう事は、あの~…確かなんだけれども、あの~…説明が難しくて、時間ちょっとかかったかなってそういう事です。
仁藤夢乃
はい、えっと私から活動への影響っていうところなんですけど、やっぱり先程もお話ししましたように、善意で協力してくれていた方々からの支援を得れなくなるっていうような事は実際にもう起きています。
バスカフェに提供して頂いたお弁当が無くなるとか、寄付をしていた方から寄付を止めますというようなご連絡はあります。
やっぱりデマの影響、これを信じた人達からのそういう連絡っていうのも、受けるとお金だけじゃなくてスタッフ達もColaboと繋がる少女達もそうした事はSNS上で書く人もいたりして目にしてますから、すごく心身共にぐったり疲れてしまうという所があります。
Colaboと繋がるその少女達の声の中にも、そういう投稿をみてですね、それまで応援してくれていた人達が離れていく、そういう大人達の姿に心を痛めているというメッセージもありました。
正直、その子達はやっぱり色んな裏切りとか、傷付きの中でようやくこの私達と出会って、信頼関係とかが出来てきたっていう時に、こういう事が有ると不信感とか不安感、そういうものを抱いて、あとやっぱり私に対してもまだ関係性も、出会ったばっかりの子達も怖いと思いますよ。
そのSNSで調べた時にそういう逮捕とか不正とかそういう事ばっかり出てきてしまう。今回のこういう攻撃を受けて、出会ってきた女性達にColaboの事って繋がる前に調べたり、繋がってすぐ調べたりした?って言ったらみんなやっぱり調べてます。
みんなこうした私に対してとかColaboに対するデマを見てるんです。
ただ、その時にメディアが、信頼できるメディアがちゃんと現実の活動について書いてくれた記事とかも見てですね、それで安心して信じる事が出来たっていう風に語ってる声も紹介をしています。
なので、正しい情報がちゃんと伝わるっていう事すごく大事ですが、今は本当にTwitterなどで私の名前とかColaboの事調べたらもう怖い物しか出ません。
その影響が1番大きいです。女の子達も、苦しんでる少女達やSOS出そうかなって思っているそういう女性達に対してのホントに影響が1番大きいんではないかと思いますし、これまで繋がってきた少女達も凄く心の中で今はそうやって強くいようとか、こんな攻撃許せないとかって言っているけれども、本当に深い傷を負っているっていう事、そこの影響が1番しんどいなぁって、苦しいなぁって、やっぱなぁとか、これは守っていかなきゃいけないんだ、不正もないし。私達おかしい事やってないって事ちゃんと言っていかなきゃいけないんだっていうふうに思っています。
後はこうしたSNSとかネット、オンラインでストーカーするような人達っていうのは、ホント私も気付いていないような情報も知ってたりするんですね。
例えばそのデマの中に、ご飯をちゃんと提供してないんじゃないかみたいなものがあって、その根拠とされてるのがFacebookに2回同じご飯の投稿が違う日にあったみたいな事を書かれてて、それはただ日付の予約投稿をした時に2回同じ写真を使ってしまったっていう…えーあーデマ整理資料の28ページのところにあるんですけど、私達も気付いて無かったような事、そういう粗探しをしてですね、同じご飯を何度も紹介してると、他の投稿はそうじゃないのにそういう事をホントにやられると、見られてるんだっていうそういうやっぱり恐怖感とか、疲弊、そういうものはスタッフも出会う少女達も感じていると思います。
ちょっとでもそうした、ミスという程でもないと思って、2回紹介しちゃっても問題があるかっていうとそんな事はないんじゃないかと思いますけど、でもそういう事一つとっても何か攻撃材料にされるんじゃないかみたいなふうに思って委縮させる効果もあると思いますし。
あと送りつけなんかも大量に届くと、机の上が山のようになるんですね。全部キャンセルの電話しないとまた来ちゃったり、お金の請求もありますから、もうその為だけに事務局のスタッフ一人必要なくらいですね。
来る時期は来るんですよ。そうするとまた来たかとか「夢乃さんこういうもの頼みました?」とか連絡が来て、もうそれだけだー頼んでないってなる。で、そういう事で実際に私達の貴重な活動時間、そしてスタッフにも人件費だってかかる訳で、そういう財源も含めて全てそういう嫌がらせに奪われてしまう。そういう効果があると思っています。
太田弁護士
被害届出したの当日ですよね?
仁藤夢乃
そうですね、バスの被害届を出したのは、私達が気付いたのが8月18日ですので、私のツイートもその日にしました。被害届をだして、それが終わってからしました。なのでその日に行いました。以上です。
司会:稲葉隆久
時間がえっと超過しておりますので、いったんここで会見を終了させて頂きます。
もし追加の質問あるようでしたら、個別でご連絡頂ければと思います。
という事で、本日は長い時間本当にありがとうございました、以上で終了となります。