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五ノ井氏の発言まとめと提訴理由へのツッコミ

 五ノ井氏の事は初期から把握していましたが、自衛隊は各種ハラスメント多いので「ふ~ん、かわいそうに」と「人間関係で揉めて冤罪でっちあげたか?」の2つの感情があり、事実確認のしようがないので特に触れていませんでした。

 Twitterでも喋った事がありますが、男女関係になった後に揉めて「合意じゃなかった!」とか言いだして男性隊員が処分される。という事案を知っているので、この手の案件は裏も取らず被害者側に立つ事は出来ないからです。(その時は当事者の男女隊員及び周辺の隊員から聞き取りしました)

 これらの理由から、裏が取れない以上関わっても仕方ないと思い放置していましたが、最近きな臭くなってきたのでTwitterの情報をまとめる事にしました。

五ノ井氏発言まとめ

五ノ井氏がTwitterを開設してから主張し続けてきた事

 彼女がTwitter開設から主張し続けてきた事をまとめたいと思います。

初ツイート

初ツイートに反応する仁藤夢乃氏

 こちらはおまけですが、初ツイートから僅か5時間後に仁藤氏が捕捉しています。
 仁藤氏はガッツリTwitterやるタイプでは無いのに、こんな偶然もあるんですね。

五ノ井氏の主張

 個人的には謝罪の手紙を勝手にSNSにアップするのはどうかと思います。文章の内容や筆跡から読み取れる情報もありますし。

 話を本筋に戻しますが、内容をざっと拾うと終始謝罪を目的にしていると言っていますね。
 再発防止という単語はたまにフラッと出てくる程度です。
 こういった関係ないツイートを省いたまとめを作るとチェリーピッキングを疑われますが、彼女のツイートは500もない程度なので簡単に全部追いかけられます。疑われる方は是非ご自分の目でご確認をお願いします。

 さて、再発防止を主な目標として動いていなかった事の裏は取れました。
 では当初は謝罪を目的にしていた彼女が、いつ別方向にシフトし始めたのか考察を深めていきます。

精神に負荷がかかっているのが見て取れるツイート

 加害者から謝罪を受け当初の目的を達成したからか、名前や顔が売れて誹謗中傷にでも遭ったのかわかりませんが、謝罪を受けた報告以降は精神が弱っているツイートが散見されます。(批判されている事はツイートから読み取れます)

 ややメンヘラ臭がしなくもないですね。この時期はTwitterでよく見かける感じのツイートが増えています。
 まぁ、自衛隊のキャリアって民間から評価されづらいから転職大変なんですよね。
 わかる、わかりますよ。私もまぁまぁ苦労しましたから。

 直接的な原因は不明ですが、元々抱えてた自衛隊絡みの問題に加え再就職や批判なども加わり、心が荒んでしまっているようです。あんな感じのツイートをしてたらそうとしか思えませんし。

 そのためか攻撃的になっているのがわかるツイートがこちらです。

方向転換点

 12月頭あたりに加害者の弁護士から示談を持ちかけられて、それにブチギレているようです。
 心が荒んでたから攻撃的になっていたのでしょうか。かなり攻めた方向に進んでいます。

 正直これはかなりの悪手だと思います。加害者側は懲戒免職という一生を棒に振るレベルの処分を受けています。加えて初犯なら懲戒免職が無かろうと起訴猶予になる確率はそこそこ高いです。

 私は今回の件、刑事処分は既に制裁を受けているという事も加味され非常に高確率で起訴猶予or不起訴になると見ています。
 民事は…そうですね。こちらも懲戒免職の件が考慮されると思うので100万取れれば上出来って所じゃないでしょうか。人数で割って示談金を上回る事はほぼないでしょう。弁護士費用+α程度だと思います。

 更に言えば「個人責任が問われるべきか疑問がある」という発言は加害者の隊員ではなく弁護士が発言したと会見で言っています
 弁護士の交渉があまり上手くないなぁとは思いますが、弁護士の発言を持って加害者の隊員が反省していないと断ずるのは早計だと思います。

 このように加害者を訴えるのはかなり分が悪く、客観的に見るとやりたいからやるスタンスの宗教戦争に近いです。
 その後、年が明けた2023年1月30日に彼女は提訴に踏み切ります。

国に再発防止を求める提訴理由へのツッコミ

 2023年1月30日、五ノ井氏は民事訴訟の提訴会見を行いました。
 会見を動画で見たい方はこちら(50分くらいあります)

 会見を聞いた感じ提訴内容は主に3つ。

 ①加害者5人に550万円の損害賠償
 (性的暴行、ハラスメントの損害賠償)
 ②国に200万円の損害賠償
 (性的暴行等の防止の手段を取らなかった、調査不足や再発防止を行わなかった)
 ③加害者への損害賠償が認められなかった場合、550万は国の金額に上乗せ

 主な提訴理由が下記の3つです。

①五ノ井里奈さん「反省してないと感じましたし。このままではハラスメント等の根絶っていうのは不可能なんじゃないかなと。」

好きな自衛隊を辞めざるを得なかった、私はたくさんのものを失っているので、その責任というのをしっかり取っていただきたいと思う。

③迷いはすごくありましたし、本当に争いはしたくなかったけど、私の主張と相手の主張にズレが出ている状態で中途半端に終わらせてしまうのは・・・二度とこのような事件にはなってほしくないので、そのためにもオープンにして真実を明らかにしたいと思っています。

「自衛隊が今でも好きです」性暴力被害の元自衛官・五ノ井里奈さん 国と加害者を提訴「真実明らかにしたい」

 言ってる事があまり現実的では無かったり、無理筋だったりするので1個ずつ掘っていきます。

ハラスメント根絶

 それが出来れば苦労はしねェ!!!

 俗に言う戦争法案(安保関連法案)成立や、SNSの発達で内部の話が外に持ち出されるようになった事から、近年は顕著に入隊希望者数が減っている状況です。

 自衛隊はイメージ回復や隊員の人権問題などの観点から、各種ハラスメント根絶や服務違反の根絶に向け手を尽くしていますが、私が退職前に確認した方面隊の人事資料によれば平成27年度以降の服務違反件数は高止まりしています。

 何もやっていない訳ではなく、自衛隊では既に各種ハラスメント防止教育は耳タコになるくらいやっています。彼女も1年間は自衛隊にいたのでハラスメント教育は何度も受けている筈です。
 やり過ぎていて誰も真面目に聞いていないので逆に効果が無いんじゃないかというくらいしつこくやっている為、業務の時間を圧迫しているので隊員のストレスの一因となっています。

 また、今まではバカな事をすればぶん殴って体に覚えさせられましたが、今では殴ればパワハラです。
 これは私が新隊員を何十人と育ててきた経験からの持論ですが、口で言っても理解できないバカはシメて身体に覚えさせるしかありません。

 文字通り根性を叩き直すのですが、パワハラがうるさくなりその辺りが出来なくなったので、バカがバカのまま育ってしまい現状に至っている…と思っています。
 これは回転寿司系の話題を見ていると、自衛隊だけでなく一般家庭でも同じだと思っています。

 入隊希望者の減少で今までよりも質の悪い人間が多く自衛隊に入って来るようになり、各種ハラスメントや服務違反を根絶する為にパワハラが必要…みたいなデッドロックになってしまっています。

 この状態で新たに再発防止策を出せと言われても、正直もう無理だと思いますよ。
 組織としてできる範囲の事は既にやっていて、後はもう個人の資質の問題です。
 もしそんな方法があるなら、世界中で導入すればあっという間に「ハラスメント」なんて単語は消滅するでしょう。

 効果のある再発防止策を出せと言うなら「男性から女性に対するセクハラを無くすために、全国から女性自衛官を一人残らず引っ張ってきて新部隊を作ります!」くらいしかもう残されてないです。
 その場合も女性事務官に対するセクハラは残りそうですが…

 予算や時間やスペースが必要なく、すぐに実行可能で継続性が有り、誰にでも教育が可能で効果の高い方法が有ったら是非教えて下さい。それなりの階級の同期に伝えます。

私は沢山の物を失っている

 ここを見ると確かにかわいそうな気持ちになります。
 会見でもこのように述べています。

国に対しては、私が被害を申告したときに、もっときちんと調査をしていただければ、私も退職をしないで今も自衛官として勤務できたと思っているので、そういう調査をおろそかにした責任というのはあるのではと思っています。

「自衛隊が今でも好きです」性暴力被害の元自衛官・五ノ井里奈さん 国と加害者を提訴「真実明らかにしたい」

 ぶっちゃけ退職しなくても色々やりようはあったのですが、1任期も勤めていない彼女には思いつかなかったのか退職を選んだようです。

 このツイートで出てきた夢についてですが、彼女には自衛隊から柔道でオリンピックを目指す夢があったそうです。

柔道でオリンピック出場を目標に、自衛隊体育学校に入ることを目指したのがきっかけだったという。

セクハラ「なかったことにしたくない」 元自衛官の女性が実名で訴え

災害時に人を助けたい。柔道を続けて五輪に出たい。そんな決意で門をたたいた自衛官の道。

「迷彩服を見たくない」エスカレートした自衛隊での性被害。「泣き寝入りしない」元女性自衛官、実名で証言

 冷たい言い方ですが、夢がどうこう言ってる点については最低でも陸曹になってからじゃないと寝言以下です。陸士じゃ体育学校を目指す資格すらありません。

 私も自衛隊で20年近く武道や徒手格闘などを磨き上げてきたので言わせてもらいますが、現時点で一般隊員ごときをいなせないのであれば体育学校なんて無理ですよ。あそこに行く人達は格が違います。

 相手が技術的に格下なら、自分の1.5倍くらい体重がある相手と互角以上に渡り合えるような人間だけが行く場所です。

 適応障害と診断された件については仰る通り辛かったでしょう。心身の健康は間違いなく失われています。
 しかし、夢については失う資格や実力すらない状態で失ったと言っても説得力に欠けます。
 会社で例えるなら一般職で入社して1年ちょっとで退職して専務になる夢を諦めたと言っているようなものです。

 彼女が失ったものの全容は部外者の私にはわかりませんが、この点についてだけはツッコミを入れさせてもらいます。
 また、失ったものは加害者の方が大きいので、私は「傷付けられた」とか「汚された」とかの方が適切な表現だと思います。

反省していない、真実を明らかにしたい

 あまりにも主観が入り過ぎていて裁判では使えなさそうなので私のツッコミもちょっと雑です。

 反省していないと感じた → 示談交渉の際の弁護士の発言で、ここから相手が反省していない事を立証するのはほぼ不可能。
 真実を明らかにしたい → 真実が明らかになったから懲戒処分が下った。
 裁判をオープンにして自衛隊を変えたい → 裁判1件で変わるような小さい新興組織ではない。

 彼女のツイートからも就職には苦労していそうですし、正直こんな裁判をするほどお金に余裕があるとは思えません。
 実家が太くなければ弁護士の手弁当か、バックアップしてくれる人物や組織がいると思われても不思議じゃないです。

 そんな中で、会見後から共産党やそれに近しい人物が連帯を表明し始めました。
 現在はツイ消しされて残っていない物も多く、法令順守の観点からスクショは貼らない主義なのでTwitterでスクショを見て頂ければと思います。

国を訴える提訴会見後

 色のついた人達に連帯を表明されてしまった為、五ノ井氏は急遽次のような声明を出しています。

 要約すると特定の政党と仲良くなってないよ!という主旨ですが、Twitterを少し漁れば8月以降も特定の政党と仲良くしている事が伺える五ノ井氏のインスタのスクショが出てきます。
 (彼女はインスタを転載する事を禁じていますのでここには載せられないのが残念です)

 また、暇空茜氏もツッコミを入れていましたが、世間の皆様へという言い回しがどこか一線を引いた選民思想的な意味を感じ取れて気になります。

 1度付いたイメージを払拭するのは容易ではないのでどれくらいの人間がこの声明を信じているかは未知数ですが、私は限りなく黒に近いと思っているのでその理由を解説します。

彼女があちら側に繋がっていそうな根拠解説

 一部では連帯という単語をあげつらって繋がりがあると言っている方もいますが、それは最初に「連帯する」という表明があったので同じ単語を使ったのだと捉える事も出来ると思います。

 それよりももっと疑わしい発言があるのでこちらを見て頂きたいと思います。

「私が実名顔出ししてメディアに注目されなければ、事実が隠蔽(いんぺい)され、他の女性隊員にも同じ被害が続いていたと思います。日本はいろんな面で遅れていますが、声を上げなくてもいい環境になってほしい。今いろんな告発をされている人は、すごく勇気を持って声を上げている声を上げられない人もたくさんいる。声を上げなくてもいい方向に世の中が向かってくれればいいと思います」

陸自性暴力、五ノ井里奈さんが会見 示談金は「痴漢並み」30万円、交渉難航

 いやぁ、どこかで聞き覚えのある言い回しですね。
 こちらは事前に何かあった訳ではないので、彼女自身から出てきている言葉です。

 他にも疑わしい部分をまとめるとざっとこんな感じです。

 ①五ノ井氏がTwitterを開設して初ツイート後の僅か5時間後に仁藤夢乃氏に捕捉されている。
 ②力を借りた特定野党議員は名前を出し、自民党議員はぼかす。
 ③10月以降も仲良さげな写真をインスタに上げていたのに、8月で縁を切ったと発言した。(削除済)
 ④インタビューでの唐突な日本下げ&声を上げるという言い回し。

 私が信条にしてるこんな名言があります。

おれは偶然も2つまでは許すことにしてるんだ。
しかし3つも重なったらこいつは偶然とは思えん、何らかの必然があるんだ。

機動警察パトレイバー

 断言すると色々な問題もありますので私は”ある”と言えませんが、限りなく黒に近いという前提で考えるようにしています。彼女は取り込まれてはいなくとも、多大な影響を受けているのは間違いないと思っています。

 更にもう一つ加えると、何度も会見をやっている彼女が1月30日の記者会見では質問に対してかなり長考している場面が非常に多く、彼女自身の芯が見受けられないように感じました。

 元々彼女は喋るのが得意ではないようですが、1月30日は特に顕著です。
 比較用に12月の会見動画も置いておきます。

具体的に協力している政党、議員

 2月4日の声明で自民党の議員も協力している旨の発言をしていますが、名前が出せないのでは居ないのと同じです。
 私が議員なら草津の件もありましたし虚言のリスクを考えて協力しませんが、相手が懲戒処分になったので今回の件は公式には有る事になりました。
 協力した自民党の議員さんは、ぜひ彼女の為にも名乗り出て欲しいと思います。

 ハメられるリスクを恐れず、積極的に協力した勇敢な議員の方々は彼女自身がメンションを付けています。

 超党派と言っていますが中身は立憲民主党、社民党、共産党、れいわ新選組の4党のようですね。
 具体的には岡本あき子、福島みずほ、宮本徹、もとむら伸子、くしぶち万里の5人のようです。
 これ以外にも共産党の議員で五ノ井氏のツイートをRTしている議員などはそこそこいるようです。(田川豊氏など)

 現状はここまでですが、状況が変わり次第更新していきたいと思います。

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