何を買ったら良いの?
基本的には、株式のインデックスファンドをオススメします。
経済は成長していくものなので、運用期間が長ければ長いほど恩恵を受けられます。
iDeCoで積み立てたお金が必要になる時期から運用期間を逆算し、残りの運用年数に応じてハイリスク商品の割合を下げていくのがオススメです。
ハイリスクハイリターン商品
株式(国内、先進国、新興国)
債券(新興国)
不動産(新興国)
ミドルリスクミドルリターン商品
不動産(国内、先進国)
ローリスクローリターン商品
債券(国内、先進国)
純金
残り運用期間20年以上
株式(国内・先進国・新興国)
債券(新興国)
不動産(新興国)
新興国系の商品はどれもハイリスクですが、先進国よりも伸びしろが多く勢いもあるため、運用期間が長ければプラスになる可能性は高まります。
残り運用期間が20年以上ある場合は、途中で価格が下がったとしても持っていれば値段は戻るため、リスクを恐れずにリターンを狙って良いと思います。
残り運用期間が10~20年の場合
上記のハイリスク商品の比率を7~8割に落とし、下記のような手堅い商品を加えていく事をオススメします。
純金
債券(国内、先進国)
不動産(国内、先進国)
純金や債券は金融危機に非常に強く、不動産も株よりは安定しています。
全額ハイリスクで運用していると、コロナ禍やリーマンショックなどの金融危機が起きた場合、必要な時期に戻らなくなる可能性があるため割合を下げていく必要があります。
残り運用期間が5~10年の場合
この辺りに来ると、ハイリスク商品の比率を5割程度まで落とした方が無難です。
また、新興国系の商品は値上がりしたタイミングで乗り換えをオススメします。
ハイリスク商品
株式(国内、先進国)
ミドルリスク商品
債券(国内、先進国)
ローリスク商品
純金
残り運用期間が5年未満の場合
ミドルリスク以上の商品を3割程度まで落とし、純金や定期預金に預けておく事をオススメします。
参考になるかはわかりませんが、私が買っている投資信託を晒しておきます。
私は信託報酬が安い株式系のインデックスファンドに、殆どの資産を預けています。
iDeCoのメリットとデメリット
メリット
・金融庁の基準に合格する必要があるため、信託報酬が安い商品が多い。
・1度始めてしまえば手間がかからない。
・投資先を変更したくなったら次回納付分から変更できる。
・金融危機が予想される時にローリスク商品に預け替える事(スイッチング)で、資産を守る事が出来る。
・纏まった資金が必要ない。
・長期運用が前提の為、金融危機が起きても持ち続ければ損失を取り戻せる。
・納付金にかかっていた所得税が還付されて、次年度の住民税が安くなる。
・掛け金の運用益が非課税。
・一時金として纏めて受け取ると退職金と同じ扱いになるため、税金が安い。
デメリット
・iDeCoを始める時の手続きにかかる期間が長い。(2~3ヶ月程)
・国民年金を満額払っていないと加入できない。
・スイッチングや証券会社の変更に時間がかかる。
・60歳まで資金が拘束される。
・開始年齢が遅いと利益が出せない。
・ネット証券以外でiDeCoを利用すると、手数料が高いため赤字が取り戻し難い。
・纏まった資金で大きく稼ぐ運用には向かない。
・副業や住宅ローンなどで税金が安くなっている人には節税メリットが薄い。
まとめ
iDeCoの大きなメリットを纏めると以下の3つになります。
・掛け金が全額控除され、税金の還付が受けられる。
・運用益が非課税なので稼いだ分だけ儲かる。
・一時金で受け取れば退職金と同じ扱いになり、税金が殆どかからない。
国民年金基金や外貨積み立て等の、あらゆる私的年金を上回るメリットがある制度なので、利用しないのは勿体ない制度です。
財政状況が変わり、掛け金の納付が厳しくなった時はすぐに中止できるので、是非とも活用して頂きたい年金制度です。
次回は、NISAとつみたてNISAについて説明します。
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