Re:ゼロから始めるお金の勉強(確定給付年金編)

お金・副業

 今回は確定給付年金について説明していきます。
 保険会社の私的年金に近いものがあり、共通する特徴が少ないためかなりあっさりな記事となっています。

確定給付年金とは?

 企業が運用する年金で「将来の給付額が確定している」年金です。

確定給付年金

 年金制度の3階部分と言われている、バブル崩壊前に多かった制度です。
 各企業で年金を運用していて、規約型と基金型がありますが詳細は割愛します。

確定給付年金の特徴

①将来の給付額が決まっている。
 
確定給付年金の最大の特徴で、老齢基礎年金などは1年毎に金額が変動しますがこちらは変動しません。

 確定給付年金は、企業が加入者から必要となる掛金を集めて将来に決まった額の年金を支払います。

 将来の給付額が確定しているので見通しが立てやすく安心感がありますが、企業が倒産したりすると減額される場合もあります。

②自分で運用する必要が無い
 企業が集めた掛金は、金融機関等に委託するか企業で運用しますが、運用失敗時の責任は企業が負ってくれるので加入者の懐は痛みません。

②ある程度は給付が保障されている
 確定給付企業年金法という法律で、加入者に対して問題なく年金を給付できる制度や、倒産した際にそれまでに働いた分の年金を保証する事などを定めています。

④制度を導入している会社が少ない
 日本には、大企業から零細企業まで含めて500万以上の会社がありますが、確定給付年金制度を導入している会社は12,635社しかありません。
(令和2年3月1日現在 規約型11,882件、基金型753件)

 企業にリスクの多い制度の為、導入のハードルが非常に高い事が原因と推測されます。

まとめ

 確定給付年金とは以下のような特徴がある年金です。

①将来の給付額が決まっている。
②自分で運用する必要が無い。
③ある程度は給付が保障されている。
④制度を導入している会社が少ない

 次回紹介する「確定拠出年金」のようにリスクを取ってリターンを得るような年金ではなく、そこそこのリターンが保障されている年金です。

 確定給付年金の制度を導入するには厚生労働大臣の認可を受けなければならないため、信頼度の高い制度となっています。

 制度を導入している会社が少ない事がネックですが、運良く勤務先の会社が導入していたらぜひ加入をお勧めします。

 次回は、確定給付年金と対になる「確定拠出年金」について解説します。

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