今回は筆者もオススメのNISAについて説明していきます。
実際に私が買っているつみたてNISAがどうなっているかスクショを貼っていますので、是非最後までご覧になっていって下さい。
結論を言ってしまうと投資初心者は先にiDeCoをやって、資金にまだ余裕があるなら「つみたてNISA」をやった方が良いです。
iDeCoが何なのか分からない方は、こちらの記事からご覧下さい。
小額投資非課税制度(NISA・つみたてNISA)とは
前回のiDeCoと同じで、国民に投資を促し資産形成を手助けするための制度です。
老後の資金不足を自分で何とかして貰う事や、貯金されて死んでいるお金を市場に流通させ、経済を活発化させる目的で作られた制度です。
投資経験者や資金に余裕がある人におすすめのNISAと、投資未経験者や100円から始められる手軽さがウリのつみたてNISAの2種類があります。
まずは両方に共通する特徴から説明します。
開設できるのは1人につき1口座まで
銀行や証券会社でNISAの口座を作る事が出来ますが、開設できるのは1口座だけです。
「SBI証券で作ったけどやっぱり楽天証券にしたい…」と思った時に条件付きで変更は出来ますが、管理が複雑になり手間がかかるためオススメしません。
実店舗のある銀行などで口座を作ってしまうと手数料が高くなってしまうので、ネット証券がおすすめです。
利益に税金がかからない
NISAで口座を開設すると、通常の口座とは別に非課税投資枠というものが与えられます。
この枠の範囲内で投資をする事を、俗に「NISAをしている」といいます。
通常、投資で利益が出ると20.315%を税金として取られてしまいますが、NISAやつみたてNISAで出た利益には税金がかからないので、全部自分の物になります。
非課税投資枠は使い切り
例えば、NISAの非課税投資枠は年間120万円ありますが、コロナの影響で日経平均が落ち込んだ3月頃に120万円分使い切って株を買い、5月末頃に売却したとします。
この場合、売却後に手持ちの株などはもうありませんが、非課税投資枠は復活しないためその年は税金がかかる通常の枠で投資をしなくてはなりません。
非課税投資枠で購入する際は、慎重に選んで購入しましょう。
非課税投資枠は繰り越せない
仮にその年に120万円の非課税投資枠を30万円しか使わなかった場合でも、翌年の非課税投資枠は120万円です。
使わなかった90万円分は消滅してしまうので、注意してください。
他の投資と損益通算が出来ない
損益通算とは、元旦から大晦日までの間で、損になった取引と得になった取引を合算して、「その1年の利益は〇〇円でした」と確定させる事です。
例えば、+100万の取引と-100万の取引をした場合、±0円なので税金はかかりません。
しかし、通常の口座で+100万、NISAで-100万となってしまった場合、NISAの損は考慮されずに+100万に対して税金がかかってしまいます。
NISAの特徴
ここからは「NISA」だけの特徴です。
2023年まで、毎年120万円の5年間非課税投資枠が貰える。
NISAは1年間の金額が大きい代わりに、運用期間が短い制度です。
資金に余裕のある人や、○○会社の株が欲しい!という人は、こちらを選んだ方が良いでしょう。
株など、購入できる商品が多い
NISAでは、個別株から投資信託まで何でも買う事が出来ます。
反面、非常にリスクの高い金融商品や、ボッタクリ商品も紛れ込んでいますので、購入の際はしっかりとした検討が必要になります。
ロールオーバーをするか通常の口座に移すか選ぶ
ロールオーバーとは、NISAで購入した商品が5年経った後に、6年目の非課税投資枠を使って繰り越す事が出来る制度です。
現行のNISA制度は2023年で終わりですが、後述の新NISA(仮称)へ資産を繰り越す事が出来ます。
詳細はこちらの記事をご覧下さい。
つみたてNISAの特徴
ここからは「つみたてNISA」だけの特徴です。
2042年まで、毎年40万円の20年間非課税投資枠が貰える。
こちらは1年あたりの金額が少ない代わりに、運用期間が非常に長いです。
少ない元本で大きい利益を見込めるので、定期積立貯金代わりにやっておくと20年後に2~3倍になっていても不思議ではありません。
購入できるのは金融庁の基準に適合した投資信託のみ
つみたてNISAで購入できるのは投資信託のみで、金融庁が定めた基準が色々とありますが、手数料が安い、実績がある、金融庁の許可を受けてるくらいに思っておけば問題ありません。一応原文を貼っておきます。
・信託契約期間が無期限又は20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
・純資産額が、50億円以上
・信託設定以降、5年以上経過
・信託の計算期間のうち、資金流入超の回数が2/3以上であること
・主たる投資の対象資産に株式を含むこと
・販売手数料:ノーロード
・受益者ごとの信託報酬等の概算値が通知されること
・金融庁へ届出がされていること
日本には投資信託が6000種類以上ありますが、5900種類くらいはゴミなので「国の制度で扱うのに相応しい投資信託だけ許可しよう」という感じで、ふるいにかけられています。
つみたてNISAで買える投資信託は、良心的な物が多いので安心して購入してください。
新NISAとは
NISA制度は2023年で終了してしまいますが、2024年から新NISA(仮称)制度が始まります。
内容が少し変わっていてやや複雑なので、読み飛ばして頂いて構いません。
NISAとつみたてNISAのハーフのような制度
新NISAでは、投資信託が買える20万円の1階部分と、株&投資信託(1部のハイリスク商品を除く)が買える102万円の2階部分の2つに分かれています。
1階部分にいくらかの積み立てをすると、2階部分が解放される仕組みですが、投資経験者などは2階部分のみ利用も可能です。(その場合1年で102万円しか使えません)
NISAからのロールオーバーが出来る
株式のインデックスファンドは、平均的に年5%程度増えると言われていますので、2019年に買った120万の投資信託は、2024年には154万程になっていると思われます。
新NISAの非課税投資枠は122万円しかありませんが、2024年に何も買えなくなる代わりに、154万円分の投資信託を2024年に取得した事に出来ます。
つまり、同じ5年間でも、122万→156万(+34万)が限界の所、154万→196万(+42万)と利益が大きくなります。
資金に余裕のある方は、ぜひ今年からでもNISAを利用して新NISAの2025年分へロールオーバーを狙っていきましょう。
最後に
資本収益率という言葉をご存じでしょうか?
ざっくり言えば「投資した金額から年間何%利益が出るか」という、預金の利息のような物なのですが、年5%程と言われています。
「預金の利率が0.01%とかの時代にそんなうまい話があるか!」と思われる方もいらっしゃると思いますが事実です。
実際に私が買っているDCニッセイ外国株式インデックスというファンドは、2018年末から2020年末の間に24%程値上がりしています。
私のつみたてNISAポートフォリオを晒しておきます。
国も国民の老後の保証をしていく事が難しくなっているため、自助努力をして貰うために投資をする事を促しています。
これからの時代は投資に関わらずに生きていく事は難しい時代になっていくと思いますので、100円からでも良いのでつみたてNISAをしてみてはいかがでしょうか?
興味を持って頂いた方のために、おすすめの証券会社の選び方などを置いておきますので、是非ご一読下さい。