訓練編
山の中で数日間過ごしますが宿を取る訳ではないので、2泊3日とか言わずに2夜3日とか5夜6日という言い方をします。
今回はお手軽な2夜3日、後方支援部隊の訓練を前提に解説していきます。
ちなみに山は2夜3日からで、1夜2日で終わる事は有りません。
演習場到着後にする事
まず個人の偽装をした後、車装変換をします。
個人の偽装
自然界では、肌色や88式鉄帽(ヘルメット)の丸み、肩のライン等は非常に目立つため顔にドーランを塗り、草を頭に付けて偽装をします。
この時、耳や首にドーランを塗らない事をお面と言いますが、お面はマイナス評価をされてしまうのでお互いにチェックして防止します。
1度ドーランを塗ると、訓練が終わるまで落とす事は無いので肌に合わないドーランだと訓練後に肌は荒れ放題です。
車装変換(完成形は右下の写真)
遮光:ガラスやランプ、ナンバープレート等の目立つ部分を隠す。
偽装:肉眼だけでなく赤外線暗視装置でも目立たないように、生の草木を付けていきます。
チェーン装着:ぬかるみに嵌らないようにチェーンを付けます。
※右上の写真で車両のドアに付けている迷彩柄の布や、右下の写真でフロントガラスの下の迷彩柄の布、ライトやミラーを隠しているOD(カーキ)色の布などが、前述の全て隊員の自腹で作成したものです。
昼食
朝に駐屯地を出発した場合は、車両の偽装が終わった頃にはお昼頃になっているので、昼食を取ります。
訓練が始まるとゆっくり食事も出来なくなってしまうので買ってきた弁当やカップ麺を食べますが、どうしてもこれから始まる訓練の事を考えてしまうため、殆どの隊員が最後の晩餐のような気分で食べています。(一部の訓練ジャンキーを除く)
訓練開始!
ついに訓練が始まります。
訓練中は先述の「統裁官」という、訓練中一緒に行動しつつ隊員の動きをチェックし評価する人がいます。
この人にダメな所を見せてはいけないのですが、神出鬼没なので訓練中は常に気を張っておく必要があります。
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