一部の職業ではワクチン接種は義務なのか?

時事ネタ

【注意】この記事には新型コロナウィルスワクチンの話が出てきますが、ワクチンの有効性云々を論ずる記事ではなく、ワクチンを打つ事が世間でどう思われているか?を前提にしています。
「ワクチンに有効性はない」「世間が間違っている」みたいな話はよそでやって下さい。

 先日こんな話を耳にしました。

 「若い隊員や配偶者から『ワクチンを打ちたくないにもかかわらず、オリンピック・パラリンピック出動要員(オリパラ要員)は半ば強制的にワクチン接種をさせられる』という、ワクチンハラスメントに相当する事例がある」という話です。
 この話を聞いた時「隊員の質はここまで落ちたか…」と思わざるを得ませんでした。

 確かにワクチン接種は任意であり、打つにせよ打たないにせよ本人の自由意思で決めるべきです。
 どちらを選択しても外野がとやかく言う事は出来ませんが、自身の選択によって生じた結果は受け入れなければなりません。

 このブログを読んでいる賢明な方には不要かもしれませんが、ワクチン接種を拒否する弊害について解説します。

ワクチン接種拒否した場合

 人員配置やシフトなどに影響が出ます
 なぜ影響が出るのか順を追って説明しましょう。

 ここでは主に公共性の高い職業や、不特定多数の人間と接触する機会の多い職業を想定していて、主に下記のような方々が当てはまります。

  • 受付
  • 営業
  • 接客業
  • 警察官
  • 自衛官(オリパラ要員)
  • 芸能関係者
  • 警備関係者
  • 医療従事者
  • 介護施設関係者
  • 保育施設関係者
  • 公共交通機関関係者
  • 郵便・宅配便関係者

 これらの職業に従事している方は不特定多数の人間と接触するため、普通の会社員などよりもはるかに感染リスクが高いです。
 ワクチンは万能ではないので、お客様の中に感染者がいればワクチン接種の有無に関わらず感染する可能性は十分あります。
 しかし、裏を返せばお客様がワクチン接種をしていたとしても、従事者が感染者だった場合感染リスクは当然上がります

 クラスターが発生した施設や病院があったら、そこを利用したいと思いますか?
 恐らく気にしない人は稀でしょう。
 色々と過敏になっている今のご時勢では、クラスター発生=廃業に直結しかねません。

 個人や店舗等が検温をする、こまめに消毒をする、マスクを付ける等と涙ぐましい感染予防対策をしていますが、「発症率を下げる」「重症化リスクを減らす」効果があるワクチン接種という蔓延防止手段を採用しないという事は、新型コロナウィルス対策として出来る事が有るにも関わらずやらなかったという怠慢になります。

 運用する立場の人間は、外部の人と関わるポストにはワクチン接種済みの人員を配置しておかなければ万一の時に相当な非難を浴びる事になるでしょう。
 ワクチンを拒否する人員をそういったポジションに配置する事はリスクとなるので、裏方に回すのが適切なリスクコントロールの出来る管理職です。

 つまり、これからしばらくはワクチン接種済みでなければ組織外の人間と関わる仕事は任せられないという時期になっていくでしょう。
 万一の時に批判を受けるのはワクチンを打たなかった人間だけでなく、管理者まで波及するのだから当然です。

ワクチン接種済みだった場合

 こちらは実にシンプルで、適切な感染予防策を講じた上で関係者全員がワクチン接種済みなら世間の批判は最小限で済む可能性が高いです。

 ワクチンさえ打っておけば世論的には「適切な感染予防対策をした上で、ワクチン打ってても感染しちゃったならしょうがないね」という免罪符になります。

 念のため繰り返しますが、適切な対策をしていたならクラスターが発生したとしても客足は遠のくでしょうが、過剰に批判するなど死人に鞭打つようなマネをする人は日本人には極少数でしょう。

オリパラ要員にワクチンを打つのはハラスメントなのか?

 ここで最初の話に戻りますが、自衛隊がオリパラ要員として差し出す隊員は全員ワクチン接種済みという形が一番綺麗で疑義が無い状態といえます。

 また、変異型ウィルスが流行してきている中でワクチンを打ちたくない隊員を表に出す事は、隊員本人にもリスクがあるので避けるべきです。

 ワクチン接種を拒否するからオリパラ要員から外す事と、ワクチンを打っていない隊員を表に出す様々なリスクを潰す為にワクチン接種を拒否した隊員をオリパラ要員から外す事は似ているようで全く違うものです。

 オリパラ要員になる前提条件として「ワクチン接種済み」を設定する事はハラスメントでも何でもありません。

 ワクチン接種が嫌ならオリパラ要員から外してもらえば良い話です。
 ワクチン接種は嫌だけどオリパラの支援には行きたいなんてワガママは通りません。

結論

 就いている職業によって接種しなければならないケースはあり、どうしてもワクチン接種が嫌なら異動や辞職をするのが選択に対する責任です。

 個人の権利だとかつまらない事を主張する前に、組織や上司の立場で物事を考えてみればワクチンを接種しておく事は効果の有無に関わらず対外的な免罪符になるので、ワクチン接種済みの人間だけを表に出した方がリスクが少ないという事は多少なりとも理解できると思います。

 自衛隊で「オリパラ支援の自衛官からクラスター発生!」なんてやらかした日にはオリパラ支援団本部だけでなく、隊員を差し出した部隊長や先任まで批判されると思いますよ。
 いくら充足率が低かろうと代わりの隊員くらい何とかなるはずですし、何とかするのが管理職の手腕です。

 「ワクチンハラスメントはダメ!」以外の視点からもよく考えて隊員の運用をするべきだと思料します。

蛇足

 私自身ワクチンを3回接種していますし、ワクチン接種を複数回済ませている身内や知り合いの隊員が複数名いますが、

  • Wi-Fiや5Gに接続した
  • 身体からカーボンや具合が悪くなる?臭いがする
  • 身体に磁石が付くようになった
  • ワクチンを接種した所に電球を押し付けたら光った
  • 改造人間になった
  • 洗脳されて行動に異常が出た

 といった副反応は全く聞いた事が有りませんし、実験しても確認できませんでした。
 私は、至近距離かつ日常的に会っている人ならホルモンバランスの乱れを嗅ぎ分けられる程度に嗅覚が優れていますが、他人をカーボン臭いと感じた事はありません。

 身体が5GやWi-Fiの基地局になったらスマホ代の節約になるので望む所ですし、磁石が付くようになったら大道芸人としてやっていけそうです。
 電気が流れていたら「とある元自の超電磁砲レールガン」とかめちゃくちゃやりたいので死ぬ以外の副反応なら大歓迎なのですが、日本ではそういった実例が無さそうなので残念です。

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