自衛隊の階級と内部試験について徹底解説!

自衛隊

それぞれの階級について

 部内試験の略称が出てくるので、気になる方は先に4ページ目を読んで下さい。

曹・士

陸士長・1等陸士・2等陸士
 陸曹候補生を除き、2年更新の任期制隊員です。
 Twitterによくいる元自衛官を名乗るアカウントは高確率でこれです。

 入隊直後は自衛官候補生といい、自衛官としての身分を与えられていませんが、半年の教育終了後に2等陸士として任官します。
 陸曹候補生の方が早く陸士長になりますが、自衛官候補生でも必ず陸士長になります。

 自衛官候補生として入隊すると、1任期ごとに任満金という100万円前後のボーナスが貰えます。
 詳しくはこちら

3等陸曹
 ここからが定年まで勤務できる階級となります。
 陸曹の下っ端として主に陸士の教育や技術の習得に励みます。
 定年は53歳。

2等陸曹
 やっと1人前の陸曹になったなという感じです。
 この階級になって30歳を超えると営外居住をする事が出来ます。
 早い人は24歳くらい、遅い人は30後半でなります。
 定年は53歳。

 同じ事の繰り返しになるのでここに纏めて書きますが、2曹~3佐の階級は配属されたポストによって仕事の量に違いが出やすいです。

 同じ階級でも5時ピンで残業無しのポストもあれば、毎日21時過ぎまで残業漬けの人や、繁忙期のみ毎日22時過ぎなど、人によって様々ですが給料は変わりません。

 因みに自衛隊は国民の平均と比べて、うつ病などの精神疾患や自殺率が明らかに高いのは、こういった激務が一因です。この事に関する記事はこちら

1等陸曹
 ここまでは特段役職を与えられる事は余り無いモブで、陸曹になれば確実に到達できる階級です。

 この階級になると年齢に関係なく営外居住をする事が出来ます。
 早い人は28歳くらいでなりますが遅い人は40過ぎてもなれません。
 定年は54歳。

陸曹長
 各部隊の「先任」と呼ばれる、部隊長の補佐を務める事が多い階級です。

 大部分の陸曹の最終到達点で、幹部候補生も一時的にこの階級になりますが、通常の陸曹長より幹部候補生の方が上とされています。

 36歳~50歳の曹長はSLCの受験資格を得て幹部になる事が出来ますが、非常に多忙な幹部になりたがる者は極少数です。

 優秀な陸曹は若い内にこの階級に達してしまいますが、そのまま准陸尉になってしまうと定年まで昇任させられず人事的にも困るため、半強制的にSLCを受験させられます。(よほど試験結果が酷くなければ合格してしまいます)
 定年は54歳。

准陸尉
 各部隊の「先任」と呼ばれる部隊長の補佐を務める事が多い階級です。

 陸曹上級課程の成績優秀者が到達できる幹部と陸曹の中間に位置する階級で幹部にならなかった者が到達する最上位の階級となります。(扱いは一応幹部です)

 米軍を真似た「最先任上級曹長制度」という制度では、曹士の人事権を有しそれなりの地位になる筈でしたが、実際は部隊長の補佐役という役割に留まっています。
 定年は54歳。

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